『ほとんど世に知られていないイギリスの聖女ノルウ“ィッチのジュリアナ(一三四二年生まれ)がすでに語っているように、正しい祈りとは、元来それ自身神に聞き届けられている祈りである。というには、それは、神の恵みと愛とから、われわれに贈られるものであるから。「神はその御心に叶うことを祈るように、自ら私たちを呼び覚まされます。しかも、このように神から賜った祈りと善き意志であるのに、それに対して神は私たちに限りない報いを授けられます。」このような境界に達すれば、われわれの宗教教育は完成されたのである。
ヨハネによる福音書一五の七、一六の二四、イザヤ書六五の二四。』
清秋記: