今日は、わたしが住んでいる

保土ケ谷区の

図書推進委員会が主催した

沢木耕太郎さんの講演会に行ってきました。


 

 

 

定員500名だったので

余裕かと思いきや、

全国から応募があってかなりの倍率だったとのこと。

 

 

当選してめちゃラッキーでした。

 

 

壇上に登場した沢木先生は

シルバーヘアに

黒のタートルネックで

まるで少年のまま

年を重ねたような若々しさ。

 

 

しかし、

講演の出だしでは、

「ぼく、講演会で話すのって

好きじゃないんですよ〜

いつもはことわっちゃうんですが、

保土ケ谷区には

ぼくの母校の横浜国立大があるから、

後輩がご迷惑をおかけしてたらいけないと思って」

と、ちょっとシブシブって雰囲気でした。

 

 

でも、話すうちに

だんだん興が乗ってこられたのか、

予定の終了時間をすぎても

「あっ、1時間って約束だったけど、

まだいいですよね。

このあと用事があるっていう人は

遠慮なく帰ってくださいね。

ぼくそういうのぜんぜん気にしないので」

と、

まるで気のおけない友人に語りかけるみたいな笑顔に。

 

 

そこから、

おもしろいお話が出てくる出てくる。

 

 

わたしが特に興味深かったお話はこちら。

 

・江戸時代の居酒屋に

テーブルはなかった。

そして、長屋は狭いので

ふとんは使われてなかった。

だから時代劇で

これらのものが出てきたらそれはまちがい。

 

・旅先では、

同じ飲食店につづけて通うのがいい。

3日つづけて通えば、特別扱いになる。

 

・多くのものを望まない。

すきまを作っておく。

そうすると、結果として、予想外のものが得られる。

 

 

そのほか、

モロッコを旅したときのお話をされているときは、

目の前にマラケシュの市場の様子がくっきり浮かんできて、

旅情がそそられまくり。。。

 

 

実は、はずかしながら

沢木先生の本って

あまり読んだことがなかったのですが、

先生の話を聞いているうちに、

チベットやモロッコ、

そして江戸時代など、

時空を旅しているような感覚に。

 

 

 

講演が終わると、先生は、

「じゃ、今日はありがとうございました」

と、さっそうと壇上から去ろうとしたのですが、

委員会の方が先生を止めて、

「今日はありがとうございました」

と、あいさつを始めました。

 

 

沢木先生はそれをしばらく聞いていましたが、

長いと感じたのか、あいさつの途中で

「じゃ、またいつかお会いしましょう」

と、さっそうと去っていかれました。

 

 

かっこいいな〜。

 

 

 

沢木先生、

保土ケ谷区のみなさま、

すばらしい機会を

本当にありがとうございました。