ご縁に感謝 西国観音巡礼 道中記⑩ 革堂 行願寺 | 福来野のブログ

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 二日目の巡礼は穴太寺、三室戸寺、醍醐字を打って残りは京都

市内のふたつの札所。交通経路と宿泊先の位置関係から第十九番、

第十八番と巡拝。

 

 西國三十三所第十九番札所へは京都市営地下鉄東西線で

京都市役所前まで乗車し、地上に出た所は河原町通り。近くの

工事現場で働く誘導員さんに「寺町通り」に出たい旨を尋ね、

左折して寺町通りを北上。

 

車両進入禁止の看板の陰で全ては読めないが、「一条かうだふ」と

読める石柱が見える。

 

門を入ると目の前に文化十三年再建の本堂が見える。1816年。

 

お参りが済んだ後は江戸時代の納札を確認。

 

奉納額には文化、文政、嘉永などの年号が見える。

しかし、納め札は墨書が薄れて判別出来ず。

 

革堂で気付いた奉納額のひとつは、今朝お参りさせて頂いた

穴太寺にあった奉納額。革堂観音と書かれた大提灯の先。

次の画像が拡大したものである。

 

親子が何を願っているのだろうか、手元の「観音霊験記」にはない。

その左にある奉納額も「刀」の様にみえるが、勉強不足で不明。

 

寺を創建したのは行円と言う平安中期のお坊様。狩が好きだった

お坊様はある時、腹に子供がいた鹿を射止めてしまい殺生への

後悔から出家している。またこの革堂には「おふみ」と言う少女の

悲しい話が伝わる。この奉納額はこれらの追善供養かも知れない。

次のお参りに訊ねてみよう。

 

本堂の格天井には極楽浄土を表す花鳥の彫刻が171面に施され

ていると、巡礼旅から戻って知った。

 

寺町通りを南に戻り、六角通に右折して次の札所に向かった。

 

拝受したご朱印。

初めて知った事だが、山号「霊麀山(れいゆうさん)」の「麀(ゆう)」は

雌ジカの事。後悔したお坊様の想いが山号に残されている。

 

ご縁に感謝 西国観音巡礼 道中記⑪ 六角堂 に続きます。