実は4月になって、Chinaとの通信が途絶しているのです。
正確には「Zoom」が途絶状態。
ご存知のようにChinaは情報統制社会です。
先にも申しましたが、放送法なんてかわいいものです。
あらゆる国内の通信網に目を光らせ、少しでも政府批判しようものなら、即警察や政府関係者が事情聴取に来る。
おまけに海外との通信は、特定のものを除いて途絶しています。
FacebookやTwitterは当然不可。
かろうじてZoomは使えたので、それを使って授業をしていたのですが。
授業の性格上、問題文を表示した画面が見えないと、線を引いたり矢印で指し示したりができないのは困るのです。
もちろん似たようなソフトはChinaでも存在します。
しかし、すべて電話番号を提供する必要があります。
イヤなのでそれらは使えません。
Chinaのソフトを使うということは、監視されるということ。
いや、授業で政府批判とか抗議活動しなさいとか言いせんよ?
逆に「抗議活動には参加するな。怪我や最悪打ち所が悪くて死んだりでもしたら、元も子もない」と言っているくらいです。
だから堂々と電話番号提供しても良さそうなものですが、それでも通常の感覚なら、個人情報の電話番号は提供したくない。
黎明期からインターネットに関わった人間なら、当たり前です。
Zoomが使えなければ授業できない。
困りました。
数組は授業中断の状態です。
ここでツワモノが登場します。
外国語大学の学生。
彼女は高い能力を有していますが、内気な性格なので、あまり話せません。
でも、毎回どうでもいい話をして、たまにゲームの話をしたりして、緊張をほぐすようにし、ようやく最近は話せるようになりました。
よく笑うようにもなりました。
そんな彼女は、奥の手を出してきました。
VPN。
これは簡単に言うと、Chinaの作った壁にトンネルの穴を密かに作って、海外と情報のやり取りをする感じのネットワークなのです。
もちろん有料。
これを申し込んで、Zoomを使えるようにしたのです。
まさかここまでやるとは・・・。
民間のVPN業者は、けっこう潰されていっているので、安全とは言いきれません。
ただ、一応教育系のVPN業者を使っているので、まだ大丈夫なようです。
たぶん政府からの監視は入っている可能性はあります。
VPNは政府もあまりいい顔をしませんが、彼女はまったく気にしていないようです。(笑)
頼むから回線の遮断だけはしないでくれと、習近平さんには言いたいです。
あ!できれば政府から何十万円か、支援してくれるとうれしいです。
無視されるだろうけど。