以前お話したベトナムの女子大生。
彼女のクラスに、真面目な子がいるそうです。
何気に送ってくれた写真。
これが発端です。
もう、見るからに『真面目』が服着て歩いている感じです。
そこで私が名付けたのが、『まじめくん』。
ベトナム語では Nghiêm túc (ギェン トゥック) くん。
このネーミングが意外にもウケて、話は広がります。
驚きの大学生
日本では大学生と言えば、バイトやクラブ活動に趣味にと、どちらかといえば理系以外、あまり勉強していないイメージが強いかと思います。
ところが、彼女の通う大学の特色なのかもしれませんが、半端じゃないくらい勉強します。
特に彼女は外国語の履修に、日本語を選択しているので、余計に勉強しなくてはなりません。
我々が何気なく使っている日本語は、世界で一番難しい言語なので、必要な学習時間がダントツに多いのです。
朝8時から学校に行って、戻ってくるのが夜7時。
そこから夜中の2時頃まで勉強するみたいです。
勉強のためアルバイトもできない状態だそうです。
ちなみに、火曜日と木曜日は制服で通学しなければなりません。
日本の大学とえらい違いです。
上には上が
そんな彼女でも舌を巻くのが、この まじめくん。
朝6時に起きて、6時半には学校に来て、早くも勉強しているそうです。
さらに休み時間も勉強。
授業が終わると図書室に行って勉強。
学校から帰ると、また勉強。
ガリ勉タイプの嫌な奴かと思って、彼女にそのあたりを聞いてみると、意外にもとても優しいのだとか。
クラスの誰でも、分からないことがあれば丁寧に教えてあげるそうです。
彼女も何度か教えてもらったことがあるそうで、友達も多いそうです。
ご両親は共に教員。
しかも彼の国では重要な、『共産党員』というガチな家庭なのです。
まじめくんは、ガチ
「まじめくんは公務員とか目指しているのかな?」と聞くと、「知りません。」と素っ気ない返事。
話が面白くないので、個人的な付き合いは無いのだそうです。
「将来出世するかもしれないから、付き合ったほうがいいんじゃない?」と聞くと、「ありえない。」と即却下でした。
彼女のおめがねにはかなわかったみたいですが、実はまじめくんには、もうひとつの顔があるのだそうです。
彼は日本で言う、『共産党青年部』のような組織に入っているそうです。
もうガチもガチ、セラミック並のガチなのです。
これは、その青年部での写真で、国旗を掲揚しているときの写真だそうです。
「みんなでUFOを呼んでいるのですか?」と言うと、「いいえ!(笑)」。
でも、そう見えますよね?
結構ヤバイ集団の儀式かなんかかと思いましたよ。
おそろいの服を着て、鉄の掟に従って、行動するのだそうです。(笑)
実際規則はとても厳しく、学業で上位から何番目以下は、追い出されるそうです。
あぁ、だから勉強するのですね。
さらに団体行動での基本として、福祉というかボランティアというか、そういう行動にも積極的に参加しなくてはいけないそうです。
ちょっと時代遅れの面も
彼女とまじめくんの通う大学は、経済系の大学です。
経済✕共産党=マルクス経済学 なわけですが、まじめくんはこのマルクス経済学を熱心に勉強しているそうです。
他のベトナム人にも聞いてみましたが、「マルクス経済学」は必須科目らしいです。
周知のごとく、共産主義は誤りであったことは、歴史が証明しています。
趣味の範囲ならわかりますが、果たして必須科目として学ぶ価値があるのでしょうか?
「まじめくんと話すと、政治の話ばかりで面白くない。だから、話しません。」と件の女子大生。
カラオケに行っても、歌うのは共産党指定の歌ばかり。(笑)
ここまで徹底していると、『鋼鉄のまじめくん』にRank Upです。
しかし、ひとつだけ興味深いのは、ガチであるが故に彼の良い面もあるのです。
それは、「相互扶助」とでも言いましょうか、他者への無償の貢献。
困っている友達には手助けし、組織的にボランティアや「施し」を配ったりしています。
(貧しい山間部の村を回って、勉強道具などを配っている。これはテレビで盛んに放映されています。)
これは、共産主義の根底に関わる面なので、その点はガチの良い副産物と言えるでしょう。
越南の大学生は面白い
先日はDanceの試験があったそうです。
私達の感覚からすると、大学生でDanceの試験て・・・「?」ですよね?
彼女の報告によると、まじめくんは悪い点を付けられたそうです。
理由は踊っているときに笑わないからだそうです。(笑)
そんな理由で評価下がるとか、たまったもんじゃありませんけどねぇ(笑)
ちなみに、彼女とまじめくんの通う大学は、圧倒的に女子が多く、昨年の準ミス・ベトナムも通っていて、日本語は上級をPassしているそうです。
大学4回生なのに、なぜか1回生の彼女と同じクラスだったそうです・・・・・。
もう一つ付け加えると、彼女は車で通っていたそうです。(笑)
ブルジョアやなぁ~。
件の女子大生。
まじめくんの写真を撮ってこいという、私の無茶振りを実行したものだから、学友から「彼のこと好きなの?」と予期せぬ疑いをかけられたそうです。
以来、ちょっとまじめくんが、意識しだしたみたいで。
大変なご迷惑をお掛けしたことを、ここでお詫びいたします。



