【情物一致の落とし穴】

                               by 企業システム戦略研究会

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 情報を扱う上で、実際の「物」と
 情報が一致している必要があるとして
 「情物一致」ということがよく言われます。
 
 例えば、倉庫にある商品の数と
 在庫管理システムが保持している
 在庫数が一致していなければ、
 正確な在庫管理ができません。
 
 これは疑う余地のないことです。
 
 ところが、それを前提として
 システムを設計するとマズイ場合が
 あります。
 
 例えば、在庫数は正の整数しか扱えない
 としてしまった場合など。
 
 情物一致を考えれば、負の整数、

 例えば、
 -10個などは現実的にありえないので
 問題は無いように思えます。
 
 ところが、以下のようなユースケースで
 問題となります。
 
 倉庫に商品が10個しかない状態で、
 15個の出庫要求があるとします。
 
 10個は出庫して、残りの5個は、
 後で10個の入庫予定があるので、
 在庫数を-5個として記録しておき、

 後で10個入庫した時点で、
 5個を即時出庫し、5個を保管、

 -5+10=5 と在庫数を記録する。
 
 もちろん、-5と在庫数を記録せず、
 入荷予定数=5として、在庫数とは
 別に記録することも可能ですが。
 
 在庫数を正負を扱えるようにして
 置く方がシンプルです。
 
 このように、情物一致からは派生しえない
 負の在庫数という情報を扱うことに
 利点があります。
 
 あまりに情物一致に囚われすぎると
 仮想空間ならではの情報処理の有効性を
 見失う恐れがあります。
 
 正があれば負もある、
 上があるなら下もある、
 右があるなら左もある
 
 というように構や心に「偏りなく」思考する
 ことが肝要ですね。
 
 五輪書 水之巻 五方の構の事
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 五輪書 水之巻 心持の事
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