板金修理

弊店は主にボディケア。。磨き、ディテイルアップ、塗装保護（ワックス、ポリマーなどのいわゆるコーティング）をメインに仕事をお受けしています。

故に、カーフィルム、ラッピング、コーディング、電装系などは「カスタム」と認識しておりまして、別分野だと考えていますので、直接施工は行なっておりません。
サービスとして行えば色々な意味で幅が広がると思いますが、興味がないのです。
工場出荷時のクルマが最も美しいという考えです。
そしてそれを維持するのが私の仕事です。
高級車だとかそうでないだとかも関係ありません。
もちろんオーナー様の好みは様々であります事から、車検に通らない様な改造や装飾が施された車両以外は喜んでお受け致します。

さて、そんな弊店ですが、板金修理は美観維持に欠かせません事から唯一外注でお受けしています。
信頼のある工場とウルサイ磨き屋の関係と言えばクオリティはご想像いただけるかと。

しかしながら、弊店にお越し頂くオーナー様は美観に関しては人一倍拘りをお持ちの方ばかりでございますので、いわゆる「一般的な板金修理屋さん」のクオリティではご満足いただけない方も多くいらっしゃいます。
当然、弊店協力工場のクオリティには遠く及ばない仕上がりでは私も満足いかない事が多かったりするのです。

今回は他店施工からの弊店入庫。

予めお伝えしますが、この板金修理のクオリティは弊店では「やり直し案件」です。




この状態でボディコーティングはNGです。
と言いますか、このクオリティで納車がNGです。

基本的に国産車は修理ではなく、交換の場合塗装されたパネルが届きます。
多少の傷がついているものは致し方ありませんが、せめて磨きを入れるべきです。

工場で塗り直したものなら、オーロラはまだ許容範囲ですが、線キズは「やり直し」を指示します。



研磨して傷を取り除きます。
よく、塗装面を平滑化しないとコーティングがのらない、食いつきが悪くなると言われることがありますが、果たしてそれは本当でしょうか？
すべては塗装面（表面）に依存します。
塗装面が汚ければそのままコートされ、綺麗であればそれがコートされます。
それ以上でも以下でもありません。
別にコーティングで綺麗になる訳ではありません。
何年も前からいまだにこんの事が議論されているこの業界はいやはやなんとも。。

一見、問題ないように見えるこの部分

正しく研磨すればこうです。

なぜこれでOKと判断するのか。。

恐らくシングルで磨きを入れた跡。

屋外で、しかも様々な角度からの確認を怠った結果（シングルのみなら必ずこんな仕上がりになりますが）気づかずに納車。。

自分は板金修理工場さんには敬意を払っています。

塗装のなんたるか？そのプロフェッショナルだからです。

我々磨き屋はマイナス（研磨）はできてもプラスができません。

元どおりに直す事は同じでも、「存在するもの」に手をかけるのと、無い物を作り出す事は全く持って異なります。

しかし、板金屋さんの磨きとそれに特化した磨き屋の磨きは、また違うものです。

左 研磨前

右 研磨後

じっくり光沢を引き上げます。

しっかりと磨き上げれば本来の塗装クオリティが現れます。

オーバーコートを施して完成です。

今後の方針です。

他店板金修理の場合、必ず作業前にお見積もりをお願い申し上げます。

これはオーナー様の救済（費用面）にも関わってくる事です。

また、弊店御利用歴のないお客様の「板金修理」はお受けしておりません。

弊店協力工場をご紹介できる事は弊店オーナー様だけのサービスである事をご理解頂ければ幸いです。