♪あーるーはれたー ひーるーさがりー いちばーへ続く道~
手枷足枷をつけたロイが乗った荷馬車。
ドジーが手綱を引いていく。
「換金したお金で船を取り戻したら、必ず助けにいきますからね~っ!」
トム&コリンとファジーが、手を振り、ハンカチを振り、涙を流しながら見送っていた。
度重なるシリウス海賊団への攻撃は、常にリカー海賊団が船の修理をする損害を被り、そのためにかさんでしまった借金。
今回、とうとう、大切な船を借金のカタにとられてしまったのだ。
せっかく、いろいろとアクドイことをして蓄えておいた財宝も全て換金し尽くしたが、あとわずか、借金返済に足りない。
結局、身売りしてとりあえず金を作ることになり、見目麗しく一番高く売れそうなロイが人身売買の市場へ行くこととなったのだった。
「頼んだぞー。それまで、オレは靴で踏まれても、鞭で打たれても、檻の中に監禁されても、喜びの声を耐えて、おまえたちが助けに来るのをまっているからなぁぁぁっ」
高く売れるよう、精一杯飾り立てたロイが、涙を流して見送られている。
♪ドナドナドーナ、ドーナー、ロイを乗せてー
♪ドナドナドーナ、ドーナー、荷馬車が揺れるー
どこからともなく響く、BGM。
そんな、涙あふれる光景をたまたま通りかかったハヤテとシンが、冷めた目で眺めた。
「なあ、シン、あいつら何してんの?」
「ロイが身売りするらしいな…」
「あの、ロイを乗せてる荷馬車の方が、高く売れね?」
「だろうな」
みんなのために売られてゆくロイのため、各々の船員が用意した餞別。
ファジーがポケットマネーで用意したのは、金銀財宝で飾り立てた荷馬車。
トム&コリンがポケットマネーで用意したのは、金銀で作られた手枷と足枷。
ドジーがポケットマネーで用意したのは、真っ白な毛並みの立派な馬。
「オレの新たな門出のために、みんなありがとう~っ」
惜別と感涙の涙が止まらないロイであった。
