古典と言うか…明治生まれで大正時代に亡くなっている詩人さんです。
この詩…ナギさんに捧げたくなるのは私だけだろうか…。
旧仮名遣いや旧漢字はできるだけ現代語に直してみました。
うん、原文は、ゐとかゑとか、さすがは明治大正時代という程度に使われてます。
私の眼はその平凡の中に
私の眼はその瓦全の中の玉の輝きに
私の眼は小さい厨房を鮮やかに照らし
私の眼は小さい厨房の庶物を
可憐な親しみをもって眺めはじめる
その曲線の中に
薄彫りの中に
高く盛り上げた泥土の頂にも
いや一本の杓子にも
一本の包丁にも
いやみなくそのよく実った豌豆(エンドウ)にも
甘く熟した蕃茄(トマト)にも
篭をはみ出ている葡萄(ブドウ)の粒にも
土に転げている二三の馬鈴薯(ジャガイモ)にも
また盛んに蛇行する奇怪なガスの火炎に
また煤けた棚の上に
怪しげなスミレ色の影を流す洋酒の空きビンにも
何と美妙に人間の叡智が潜んでいるだろう
何と美妙に人間の叡智が活躍しているだろう
隅から隅まで原始時代の経験が綾をなして踊り迫っている
これこそ人間の信実な記録
これこそ人間の絶えぬ努力の明証
そして
厨夫はその光栄ある一室に立って
巧みに両手をあやつりながら
広壮なこの歴史のオーケストラを指揮する
白光の中で
炊炉の中で
輝く電燈の下で
厨夫は極めて上手にそれを指導する
厨夫はまた贅沢な舌をなめて
この智開の総和の上に味をつける
極めて美味しい
味をつける
まだ、イメージの走り描き状態ですが…

この詩…ナギさんに捧げたくなるのは私だけだろうか…。
旧仮名遣いや旧漢字はできるだけ現代語に直してみました。
うん、原文は、ゐとかゑとか、さすがは明治大正時代という程度に使われてます。
私の眼はその平凡の中に
私の眼はその瓦全の中の玉の輝きに
私の眼は小さい厨房を鮮やかに照らし
私の眼は小さい厨房の庶物を
可憐な親しみをもって眺めはじめる
その曲線の中に
薄彫りの中に
高く盛り上げた泥土の頂にも
いや一本の杓子にも
一本の包丁にも
いやみなくそのよく実った豌豆(エンドウ)にも
甘く熟した蕃茄(トマト)にも
篭をはみ出ている葡萄(ブドウ)の粒にも
土に転げている二三の馬鈴薯(ジャガイモ)にも
また盛んに蛇行する奇怪なガスの火炎に
また煤けた棚の上に
怪しげなスミレ色の影を流す洋酒の空きビンにも
何と美妙に人間の叡智が潜んでいるだろう
何と美妙に人間の叡智が活躍しているだろう
隅から隅まで原始時代の経験が綾をなして踊り迫っている
これこそ人間の信実な記録
これこそ人間の絶えぬ努力の明証
そして
厨夫はその光栄ある一室に立って
巧みに両手をあやつりながら
広壮なこの歴史のオーケストラを指揮する
白光の中で
炊炉の中で
輝く電燈の下で
厨夫は極めて上手にそれを指導する
厨夫はまた贅沢な舌をなめて
この智開の総和の上に味をつける
極めて美味しい
味をつける
まだ、イメージの走り描き状態ですが…
