笑う角には、しあわせきたるの* -9ページ目

笑う角には、しあわせきたるの*

適当に歩いてたどり着いた場所も、
私が向かうべき街まで きっと続いてるの。

思考の整理学 (ちくま文庫)/外山 滋比古

¥546
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*出会い

9月。
ママチャリの長い企画が終わり最終イベントのフィードバックをしあう際、
私は自分の考えよりも感情が先に出てしまった。

大きな想いが自分なりに在って、それを伝えたかったのに、
結果的には取り乱してしまったため仲間にそこを心配されただけだった。

「どうして、もっとまとめてみんなに提案できなかったのだろう。」と、

仲間からの励ましの言葉をかけられるたびに自分を戒めた。
同時に自分にはまとめる能力、提案する能力が無いことに気づいた。

ある日、私はふらりと地元の本屋に立ち寄った。

私はこの課題を深められるための本はないかと、自ら自己啓発系の本の方へ向かう。
なんとなく手に取った自己啓発系の本の多くは、
ちょっとした思考の構造を説明した後に、
「あなたがこの行動をすれば、こんな人間になれるぜ!」みたいな、
“著者の理想型に近づける人たち大量生産型”本である。

私はこういう、本質的に全く意味のないと決めている本には興味がないため、
他に良さそうな本がないか探した。

しばらく悩んでいると、父やすまさが早く帰りたがりだした。
私はまだ本を手に取っていない。

私は焦った。

どうしようどうしようと悩んでいるとき、本のラベルに
1986年以来の超ロングセラー
と書いてある本を見つけた。

それを手に取り、早足でレジに向かい勘定を済ませた。

いかにも。
私は単純だ。



* 感想

著者である外山さんは大学の教授も務められており、
学生に向けてのメッセージも多くある。
学生のあり方、教師のあり方、学校のあり方が著者の視点で具体的に書かれていて、楽しめた。
また、1986年の学生たちと2010年の学生たちの傾向に変わりがないため、
読んでいて時代による違いを感じさせることはなかった。
学生は進歩していないというのが現状であるが。。

読み進めると、題名の通り思考をより深めるための生き方、姿勢などを著者の経験をふまえた上で、
昔から伝えられていることわざや権威ある学者の残した名言を基に記してある。
中でも個人的におもしろかったのは、

四章の「整理」

そこでは、コンピューターを人間を比較して考え、
“人間がコンピューターより創造的・独創的であるには”という点から話が広がっていく。
現在コンピューターが普及し、人間のこなしてきた役割の多くはコンピューターに代替わりしてしまった。
それによって様々な職の名前それ自体が消滅し、職場を失う人も出るほど影響力をもたらした。

さらに、コンピューターがそれまで人間が求められていた部分を請け負ってしまったために、
「忘れてはいけない。」といって、
“記憶”と“再生”を教える学校教育のあり方自体を問われることになった。

確かに現在、
コンピューターを開きインターネットに接続すればいとも簡単に大量の情報を受け取ることができる。
そしてそれはとどまるところを知らない。
欲しい情報、得たい知識を探究心のまま、検索にかけることができる。

しかし、それらを入れる私たちの脳スペースには限界がある。
人間はかならず“忘却”というプロセスを避けて通れないため、
コンピューターのように、スペックの限りにデータを蓄積し保存することはできない。

そこで、この本では「忘れる努力」という言葉が記されていた。
ここでは、自分の価値観を強固にし、その価値観にそぐわないものは忘れ、
よりレベルの高いMY脳ファイルを作っていくことが必要。

これはコンピューターにはできない。

先にも述べたが、
コンピューターは使用者の意図により取捨選択されたデータを蓄積・保存することは可能。

しかし、そのデータをよりレベルの高い者に書き換えるという過程は踏めない。
それは、紛れもなく人間にしかできない創造的で独創的な行為だから。

また、MY脳ファイルは個人のみで作り上げることができない。
なぜならMY脳ファイルは強固な価値観が必要であり、
その強固な価値観を作り上げるためには、
自己の価値観を他者の価値観と比較し、自分なりに新しい発見をしていく中で
より分かりやすく、自分にとって腑に落ち、ぶれない価値観ができていくのだと私は思ってる。

価値観がふんわりとしているために、
つまらないことを覚えていたり、それについて悩んでしまうことは
疲れてしまう。

その予防策として、最近自分のアイデンティティを明確にすることが
価値観を強固にする一つの手段であると、仲間とよく談義している。

アイデンティティとは、「同一性」である。
同一性とは、他の者から対立区分されていることでかわらずに等しく在る個の性質を言う。(Wikipediaより参照)

きっかけは私の地元で活動家の共通の友人が、
カンボジアの少数民族に、「お前たちのアイデンティティはなにか」と聞かれたとき、
何も答えることはできなかったという話を聴かされた。

それからというもの、アイデンティティについて考えてみたいと仲間内で思うようになった。

いよいよ長くなってしまったが、書評ではなく別の日記で
アイデンティティについて語りたいと思う。


* まとめ

この本は、思考を整理するための行動や、方法を論じている本ではない。
一個人が、自分らしさを追求する思考を創るために、
著者が必要だと考えた事柄を経験に基づき、著者の視点で論じてある。

それらは、朝ご飯の概念だったり、忘れる/考えることの本意などで、
身近なワードをより深い視点で論じてあるため、著者の価値観をぐっと捉えることができる。

最後まで、どう読むのかは読者次第だというスタンスをくずさなかったところも
私の想像力をかき立て続けた。
著者の勤勉さや洞察力の鋭さを伺える作品である。


* こんな人におすすめ!

・整理整頓が苦手なひと。新しい「整理」が知りたいひと。
・思考ってなんだよ、的なひと。
・ 今持っている知識をより深化させたいと考えるひと。
・ 自分の日常に満足していないひと。
・ 大学生活に対して憤りを覚えているひと。
・ 教授が職業のひと。


次は、パウロ・コエーリョよみたいとおもいやす!

ミヒャエル・エンデのモモ以来物語読んでなかったから、わくわく~♪

プレイフル・シンキング/上田 信行

¥1,680
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*出会い

この本は、そもそも同居人がtwitterで著書である上田信行さんの所属する大学の学生から進められて購入したもの。
そして購入者よりも先に読了してしまった。w

うちにくれば読めるよ。気になったひと、おいでやすー



*この本はね!

著者が留学中アメリカで出会った人々の学びに対する情熱的な精神がこめられた作品。
また、著者の友人であるキャロル・ドゥエックという人物が論じた、
認知的動機付け理論がベースとなって話が進められてます。

この理論はとてもパワフル!
そこに著書は恋をしたそう。(ステキ*)

そしてこの理論と著書自身の研究や体験を元にすると、
これはビジネスの現場にも生かせると考えて
“仕事を楽しくする思考法”として出版された本なんだって。




*感想

最初に、この本は
全くビジネス書ではなかった

“仕事を楽しくする思考法”というよりも、
学びを楽しくとらえる思考法”といった方がいいのではないかと思わせるほど。


なぜかというと、キャロルの理論のパワフルさと、
物事を客観的に捉える能力の二つを携えた上で、その本質を探る。
そうして、既存のものを自分の意味や言葉でアレンジした結果“学び”になるという
プロセスの重要性をかなりポジティブに、分かりやすく論じてあるの。

そしてそれを「高次の学び」と捉えられるようになるための具体的な方法、
行動を認知心理学的立証付きで記してある。

また、彼の生きたエピソードもふんだんに記してあるため、共感しやすく、
私が今まで行った企画や日常生活で感じていること、人から聞いたお話等とリンクさせやすかった。

つまるところ私の言いたいことは、
心理学創造的スタンスが好物♡な私にとって、
とにかく好みな言葉がたくさん詰まってあり、
気持ちよく入ってくる本だったということ。


中でも一番考えさせられたのは、
distributed intelligence:分ち持たれた知能”を紹介しているページ。

この言葉によって解かれているのは、
課題解決をするためのノウハウは状況や道具や人のネットワークの中に分散している、ということ。
私はこの言葉によって、今までフラストレーションだったことがプレイフルに理解することができた。

何が、ってそれは、受験勉強

これは私にとって孤独な戦いの象徴。
これをどう乗り切るかが最近の課題だった。
この課題を乗り切るため、状況を変えようと塾に入った。
そうすれば、不安は解決すると9割確信してた。(かなり浅はか。)

また私は、勉強をしまくるのは結局自分であるから、
自身が詰め込んで勉強することでしか結果には繋がらないと捉えていた。
そんな生活の中で見えない不確定な将来と日々の同じフローに飽き飽きしながら、
4年制大学に入学したいとは強く思っている自分にかなり憤りを感じてた。

そこで、分ち持たれた知能にそって考えた。

今の自分の環境をじっくりと見ると、受験を制したリアルな友人たちがたくさんいる。
そして高学歴な教授陣がすぐ近くで生活している学生という立場である。

自分個人の戦いだという固定観念にかなり固執してしまっていたため、
これに気づけていなかったのね~。残念!w

それが私のプレイフル・シンキングに移させないでいた原因なのだと確信できました!

道具選びや、空間選びも、自分の意志でしっかり決めていこうと改めて。




*つぶやき

著書である上田さんは様々なフィールドでワークショップの
ファシリテーターを積極的に行っている方。
私は本書の「おわりに」で、この本の企画から関わっていた方々、
彼のプレイフル・シンキングの原因を作る方々すべての名がのせてあり感謝を述べてあることを発見。
これを見て、ファシリテーターとは場に広く気を使う人物であるため、
それ独特の暖かい心情の持ち主な気がした。

と同時に、
彼の生き様に完全に恋に落ちてしまったのであった。w



ちなみに今読んでる本は、「思考の整理学」にゃり!

コメント大歓迎だよーん!
どしどしこめんとしてください!

らぶ!双方向!
最近本を読むことにこっているので、
せっかくならと書評をちまちまと綴っちまおうと*w


いろいろきっかけはあるけど、
ひとつ理由を挙げるなら
”あたためる”ことをしたいと思ったから。

寝かせる、でもいいかなー。



毎日まいにち、何かを感じながら生きていて
でも生きている流れの中でその流れは
まいにちまいにちやってくるから流されるままになることもある。

けど、それじゃもったいない。
確かに”生きている”いて、”感じ”ているのに、
そんな感性すら忘却っていう摂理にのまれちゃうのは
なんだか哀しい。



だから、あたためることにしました*

わたしの中のたくさんのひとつを。



そしてわからないけど、読んでくれてるあなたと共有できるように、
公開しちゃおっという。ね。



それに対する、
意見とかコメント、めっちゃ募集!



読んでくれたあなた、

ありがとっ!すき!