寒波が到来して2日目の朝、登校前の息子と喧嘩した。

プラスアルファの服を重ねるかどうかで。

日の出前の6時、庭の気温は6℃だった。

長袖と上着を希望するカアサンと半袖ポロシャツだけが良いとする11歳男子。実は前日にも同じ事で揉めたし、前々日の夜から話し合っていた。意見を擦り合わせられないまま4回目の話し合いは喧嘩別れとなった。


寒波到来初日の夜、本人は不調を感じてない様子だったけど、鼻づまりしていた。その夜が明けた2日目の朝だったので、カアサンの圧は強すぎたと思う。思春期には片足小指しか突入していない11歳男子でも態度を硬化するには十分。結局シャツ1枚を貫き通させてしまった。息子の譲歩で長袖シャツにはなった。


午後になって学校から早退要請の電話があった。発熱はしていないが、喉の痛みと怠さを訴えているとのこと。


すぐに迎えに行き、保健室で神妙な面持ちの息子を引き取る。帰りの会話はジェスチャーだった。かなり怠いんだろうなぁと、ベッドに横にならせるとコテンと眠りに落ちた。体温は37.8℃に上がっていた。30分程で目覚めて水分給補給すると、また頭まで布団に潜り込んだ。


でも直ぐに布団から顔を出してきて「カアサン…朝はごめんなさい。昨日もごめんなさい。カアサンが言った通りになった。頑固になっちゃってごめん。」と伝えてきた。「気にしないで、ゆっくり眠りなさい。」と返事すると安心したのか、その後4時間眠った。


11歳の頃の私はこんなこと出来なかった。

私の知らないところで成長していってるんだな。



4時間後に目覚めての開口一番が「マイクラやる」だった。

私の感慨を返していただこうか。