この3月16日、東急東横線の渋谷駅が大きく変わった。地上駅から地下駅になった。

私は学生時代、JR渋谷駅から東横線渋谷駅への乗り換えをしていた。理由は、JRが使いたかったことと、交通費を安くしたかったから。
地下鉄での乗り換えの手段もあったのだけれど、地下鉄での乗り換えの方が楽だったのだけれど、定期券としての使い勝手を考えてJR経由にしていた。

東横線渋谷駅には、地上階と2階に改札口があって、私は比較的人の流れが少ない地上階での乗り換えになる南口を良く使っていた。
でも、2階改札の雰囲気は好きだった。終端駅なので、ホームの端に改札が並んでいた。それが2階だったので外の空気も感じられるところだった。

レッスンに行くようになって、渋谷を使うことが増えたけれど、東横線に乗ることはそんなに無かった。

そこへ来て、今回の件。

渋谷駅の、JRから半蔵門線への乗り換えですら面倒だと思っていたのに、今回の駅移動はそんなものではない。
実はまだヒカリエにも行ったことがなく、混雑しているのだろうと思うと、近づく気になれなかった。
今回の、ヒカリエの地下3階の改札、地下5階のホームは、面倒くささでいえば大江戸線より面倒。という気がしていて、自分自身の中で、渋谷でのJRから東横線への乗り換えはないな、と思っている。

副都心線に縁が無い私にとって、今回の駅移動は自分にとっては渋谷駅利用の選択肢から外すことになるのかなと思っている。

渋谷駅に関して、もう1つ思ったことがあった。連絡することで、終端駅がまた1つ減ったことを意味している。

学生時代に卒業旅行でヨーロッパに行き、鉄道に乗ったけれど、どこでも中央駅に圧倒された。駅に入るとホームが並んでいて、高い屋根があり、全部同じ方向に出ていくその雰囲気がとても良くて、とても憧れた。
日本の国内で、ヨーロッパの中央駅の雰囲気を残しているのは、都内ではJR上野駅の下のホームだけではないかと思っているが、車輪止めのあるような終端の駅自体、多くは無い。数少ない終端駅がな1つ減ってしまったのは寂しい。

先日車内で、渋谷から座れなくなったんだよね、という会話が耳に入った。起点であっても始発駅ではない渋谷では、並べば座れる、ことは無くなってしまったんだな、としみじみと思った。