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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、世の中には、一般的に理解し難いと思われる人たちが存在するものです。
あるテレビの番組で、
「パートナーにやめて欲しいこと」
というテーマで街頭インタビューをしていました。
そのとき、ある人が、
「私が作った料理を毎日『今日は〇〇点だね』と言うのをやめてほしい」
と言っていました。
この人のパートナーは、毎日、相手の料理を採点しているそうなのです。
採点は、採点して欲しい人にとっては、参考になるかもしれません。
点数が良ければうれしいですし、悪ければ反省材料にすることもできるでしょう。
しかし、採点される筋合いのない人から採点された場合には、たとえそれが99点だったとしても、
「あと1点何が悪いっていうの。一体、あなたは何様のつもり」
と腹を立てることでしょう。
そもそも、料理に採点をつける、という段階で、相手を見下している上に、食事を作ってもらっていることに対する感謝を忘れてしまっています。
あるいは、SNSでよく見かけるように、道徳を振りかざして他人を攻撃する人たちがいます。
そのような人たちは、他人が自分の道徳観からはずれた行動をしていた場合、容赦なく自らの道徳を振りかざして攻撃してきます。
例えば、古い話になりますが、歌舞伎俳優の市川海老蔵(現:十三代目市川團十郎)氏が妻の麻央さんが亡くなられた5日後に、子どもたちを連れてディズニーランドに行ったことが報じられ、
「不謹慎だ」
といった非難めいた意見がネット上に溢れたことがありました。
もちろん、海老蔵氏が、本来立つべき舞台を放り出して遊びにいったというのであれば、その日のチケットを買っていた人には、彼を非難する権利があるかもしれません。
しかし、彼が自分のプライベートな時間にプライベートな行動をしただけで、誰に迷惑をかけているわけでもありません。
非難される筋合いはないのです。
このように、他人の行動を採点する人にしろ、道徳を振りかざして他人を攻撃する人にしろ、その根本にあるのは、他人より優っていたい、という願望です。
社会における共同生活には、自己評価が伴うものです。
自己評価は、人の行動に大きな影響を与えます。
そのために、自己評価の低い人は、他人の上に立ちたがるのです。
言わば、勝者になりたいのです。
それが、実際には、相手に対する妬みや僻みの感情であったとしても、それを、
「相手のことを思ってやっているのだ」
という歪んだ認識を持つことによって、あるいは自らの道徳を振りかざすことによって正当化しようとしているのです。
従って、彼らの行き着くところは、結局は、不毛な優越感の世界に他ならないのです。
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