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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、タレントのトラウデン直美氏の発言が、SNS上で物議をかもしているのだとか。
事の発端は、彼女が出演したテレビのニュース番組でのこと。
その日発表された自民党総裁選ポスターに関して、キャスターから、
「今回のポスターができたと。ちょっと女性の姿がありませんけど、いかがですか?」
と話を向けられた彼女は、
「おじさんの詰め合わせって、感じがするんですけど」
と苦笑。
続けて、
「長い間、日本の政治の中心にいる自民党なので、いい時代も悪い時代もいろんな時代があると思うんですけど。なんて言うんでしょうね。ここに写っているみなさんは、党内の権力抗争に勝ち抜いてきた人たち…っていうことではあるじゃないですか?党内での権力とかではなくて、いかに国民に向き合ってオープンにしてくれるのかっていうのが、やっぱり気になるところだと思うので。こういう、なんか内向きなポスターだな」
と語りました。
これに対して、
「男性差別だ」
と非難する声もあれば、彼女を擁護する声もあります。
もしこれが、若い男性タレントで、その発言内容が、
「おばさんの詰め合わせ」
というものだったとしたら、
「女性差別だ」
という声がもっと大きかったでしょう。
かつて、アドラーは、女性が男性の持っている権利に憧れることを、
『男性的抗議』
という言葉で表現しました。
アドラーの生きていた時代は、まだまだ女性への差別が当たり前のように行われていた時代です。
そのような時代の中では、女性が男性の持つ権利に憧れるのも当然だったかもしれません。
翻って、現在はどうか。
もちろん、以前に比べれば女性への差別は少なくなったと言えるかもしれませんが、まだまだなくなったとは言い難いでしょう。
そもそも、男性が女性を差別するのは、女性の能力が怖いからに他なりません。
つまり、女性に凌駕されることに恐れを感じているのです。
そのために、女性を差別することによって、女性の地位を貶めようとしているのです。
もし本当に、女性の能力が男性よりも劣るものだと考えているのだとすれば、女性を差別する必要を感じないでしょう。
なぜなら、そんなことをしなくても、自分たちの能力のほうが上にあるからです。
女性の能力のほうが上だと思っているがゆえに、女性を差別する必要性を感じているのです。
そう考えれば、女性差別がなかなかなくならない理由もよく分かると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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