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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、現在の20代の若者、いわゆるZ世代には、指示待ちタイプが多い、と言われます。
つまり、言われたことしかしない、というものです。
これには、その育てられ方に影響があるという意見が多々見られます。
まず、少子化の影響もあってか、親や教師が子どもを大切にし、すべてお膳立てしてくれる環境で育ってきたことがあります。
このような環境では、子どもが傷つくことも転ぶことも防ぐべく、周囲の大人は危険物を極力取り除き、危ないことは一切させないように配慮しまず。
それゆえ、子どもが自発的に何かをやる機会はどうしても限られてきます。
せっかく子どもが自分から「~したい」という意思表示をしても、大人に「危ないからダメ」と却下されることもあるはずです。
そうすると、必然的に受け身になりやすく、自主性も育ちにくくなる、というわけです。
また、試験では、あらかじめ正解が決まっていて、それに沿った答えを答案用紙に書くほど点数が高くなります。
教師からの評価も、指示されたことをきちんと実行するほうが上がります。
指示されていないのに、自分の頭で考えて余計なことをすると教師からの評価が下がることさえあります。
そのため、指示されたことだけをきちんとやるほうがいいと子どもの頃から経験的に学習しつつ成長していきます。
当然、周囲の仕事の進捗状況を見ながら、気を利かせて、必要であれば同僚を手伝うような柔軟性はなかなか身につかない、というわけです。
一般的に、子どもが上げ膳据え膳で育てられると、大いに勇気をくじかれてしまいます。
過保護にするほうが子どもが守られるように感じられますが、実際にはその逆で、過保護にされればされるほど、子どもの勇気は失われていきます。
子どもの環境において、安全である、ということは非常に大切なことですが、それは過保護であるということではありません。
子どもは、自分で何もさせてもらえなければ、
「自分は何もできない人間なのだ」
という間違った思い込みを持つようになります。
そして、その思い込みが、子どもの勇気を奪っていくわけです。
その結果、ものごとにチャレンジする勇気を失ってしまうのです。
若い人たちが指示待ちタイプであるのは、過保護であるゆえに勇気をくじかれているのです。
そのため、新しいことにチャレンジする勇気を失っているのです。
その結果、言われたことだけをして、自分の責任の範囲を狭くしようとしているのです。
【参考文献】
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