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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、往々にして、すぐに結果を求める傾向にあります。
そして、すぐに結果が伴わなければ、
「自分には能力がない」
「自分はダメな人間だ」
などと思っては、自分を責め立てます。
あるいは、ものごとを成し遂げることをすぐに諦めてしまいます。
しかし、ものごととはそんなに簡単に成し遂げられるものではありません。
簡単に成し遂げられるものなら、そんなものは価値のないものだと言ってもいいかもしれません。
古代ギリシャの哲学者であるエピクテトスは、次のように語っています。
「素晴らしいものが突然生まれるなどということはないのです。
たとえ、それが一房のブドウであっても、一粒のイチジクであっても。
もしあなたがイチジクが欲しいと言うなら、私は
『それには時間が必要だ』
と答える。
まずは花を咲かせ、実をならせ、そしてそれを成熟させる」。
人が、すぐに結果を求めるのは、ものごとをすぐに諦めるための言い訳にするためなのです。
結果が伴わなければ、諦める口実になります。
また、ものごとが目標に近づいた途端に、やる気がなくなる人がいます。
そのような人は、大学受験が近づいたり、就職活動が大詰めを迎えたり、やりたかったことが出来そうになったりした時に、突然やる気を失い、すべてを放棄してしまうのです。
これらは、すべて、欺瞞に過ぎません。
なぜなら、すぐに諦めてしまえば、あるいは、やる気を失えば、自分の能力を完全に使ったことにはならないからです。
その結果、
「あの時、あきらめさえしなければ」
「あの時、やる気さえあれば」
「もっと多くのことを成し遂げられたかもしれないのに」
という可能性を残しておくことができるからです。
自分の能力に自信が持てないとき、人は、欺瞞の中に自らを閉じ込めようとするのです。
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