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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の午後、京都市東山区にある知恩院の職員から
「三門に落書きされた」
との通報が警察にありました。
警察が確認したところ、国宝に指定されている「三門」の柱に、ひっかかれたような複数の傷が発見されました。
傷は、縦およそ18センチ、横およそ12センチありアルファベットの「S」や「D」の文字のようにも見え、警察が文化財保護法違反の疑いで周辺の防犯カメラを調べている、ということです。
取材に応じた知恩院の執事、新谷仁海さんは、怒りを露わにし、
「言語道断、許せない。柱にも傷をつけていますが、(つけた人は)自分の心にも傷がついていると思います」
と話されている、ということです。
三門は1621年、徳川2代将軍・秀忠の命を受けて建立、高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚ある国内最大級の木造の門です。
昨今、京都は特にインバウンドが増えすぎ、ひどい観光公害の渦中にあり、この事件は、起こるべくして起こった事案だと言えるかもしれません。
この事件が、日本人によるものなのか、それとも外国人観光客にするものなのかはわかりませんが、今回のように、文化財に落書きをするという事件は、昔から後を絶ちません。
文化財に傷をつける人間は、どのような目的を持っているのでしょうか。
彼らは、言わば勇気を失った野心家です。
つまり、野心は大いにあるのですが、それを表立って達成するほどの勇気を失っているのです。
そのために、適切な方法によっては、自らの野心を達成できないと思い込んでいるのです。
それでも、野心があるがゆえに、どこかでその野心を達成したいという欲望に駆られています。
そこで、不適切な方法によって、その野心を達成しようとするわけです。
それが、今回の例で言えば、知恩院の三門にこっそり落書きをする、という方法です。
この例で言えば、犯人は、目立ちたいという野心を持っていたのでしょう。
しかし、勇気がないために、適切な方法によってその野心を達成することができなかったのです。
そこで、知恩院の三門にこっそり落書きをする、という不適切な方法によって、その野心を達成しようとしたのです。
そして、このことが報道されることによって、自分の持っていた目立ちたい、という野心が達成される、というわけです。
何とも愚かな行為です。
人は勇気を失うと、人生をまともに生きることができなくなります。
それゆえ、子どもの勇気をくじく子育ては、断固としてやめさせるべきなのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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