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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人間の欲望の中に、極めて特殊な欲望がある、とある哲学者は言います。
それは、
「モチベーション」
です。
日本語で言えば、「やる気」ということになります。
これが欲望であると言えるのは、それが、「行動へと駆り立てる欲望」であり、「役に立つ欲望」でもあるからです。
ただ、この欲望は、根本的に
「逆説的な欲望」
だと言えるでしょう。
なぜなら、モチベーションが
「自分では進んで求めそうにもないもの」、
さらに言えば、
「できれば避けたいようなものに関わる欲望」
だからです。
誰にも強いられることなく喜びを感じているとき、モチベーションは問題にはなりません。
一方で、強制的に食事制限をしなければならない、禁煙しなければならない、スポーツをしなければならない、働かなければならない、などというような時にモチベーションというものが必要になってくるのです。
そのために、ある意味で、この欲望を「変換」することが求められます。
何よりも先に、快適さを求めることに欲望が向かうのではなく、一番必要なもの、役に立つもの、効果的なもの、有利なものへと欲望が向かうように変換するわけです。
要するに、職場においてなら、より良い労働条件、より良い雰囲気、よりリラックスした職場、自分は社会の役に立っているという感覚、自分は皆とともにわくわくするような冒険に参加していて、なおかつ自分の道徳的価値観と矛盾することなく働いている(特に企業の社会的責任に関して)、という感覚が必要なのです。
結局のところ必要になるものは、
「他の企業で働くよりもこの企業で働いているほうが幸せだ」
という確信だと言えます。
そして、最良の場合は、
「この会社で、この人々と、この仕事ができるのがうれしい」
ということになるでしょう。
つまり、仕事におけるモチベーションというものは、
「自分が何かに貢献できている」
と思えるときに、大いに感じることができるものなのです。
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