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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近、神奈川県の老舗銭湯が、X(旧ツイッター)にポストした投稿が、物議をかもしました。
なぜなら、それは、客から理不尽な要求をされるカスタマー・ハラスメント(カスハラ)や、数々の迷惑行為を理由に、閉店するという内容で、文面があまりにも切実だったからです。
投稿は、店頭に貼り出した告知をそのまま撮影した写真とともになされ、
「何よりも、営業する中で、駐車場のルール違反、カスハラ、壊したものを何も報告されないこと、備品を盗まれること、サウナ代を支払わずに無断利用されること、店舗敷地内並びに駐車場への一般ごみ、木材や家具などの不法投棄をされること、一度注意したことをやめてくれないなど、悲しい出来事があまりにも多いこと」
で、
「営業を続ける意欲が無くなった」
ということなのです。
神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合の理事長は、カスハラについて
「常連客のほうがモンスター化しやすい」
と語ります。
昔は、銭湯でのマナーを知らない客をたしなめ、みんなで気持ちよく湯船につかろうとしたのが、常連客の姿でしたが、今は、一見の客を「自分たちのテリトリーを荒らす存在」として、少しでも落ち度があると、容赦なくやり込める常連客もいるそうなのです。
また、これとは別に、山梨県富士河口湖町では、コンビニ越しに富士山を望む構図が外国人観光客に人気のスポットだったところに、眺望を遮る黒い幕が取り付けられたことが話題になりました。
幕が取り付けられた理由は、観光客が殺到して住民の苦情が相次いだことによるものでした。
町によると、この撮影スポットは、1,2年前から人気となったもので、コンビニの向かいの歩道を撮影者が占領し、ゴミのポイ捨てや喫煙、危険な道路横断が頻発していたのだとか。
その対策のため、警備員を配置するも効果がなく、今回の対策に乗り出した、ということなのです。
それにしても、最近は、公共の場でマナーを守らない人が増えているように思います。
銭湯の常連客といい、観光客といい、
「自分さえ良ければ」
という考えの人間が増えてきているように実感しています。
私は、京都に住んでいますが、外国人の観光客に限らず、日本の観光客の中にも、マナーの悪い人は数多く見られます。
マナーを守らない人間は、端的に言えば、度胸の無い人間です。
要するに、臆病な人間なのです。
なぜなら、他人の見ていないところで、自分を律する行動をすることは、とても勇気のいることだからです。
マナーを守らない人間には、この勇気が消え失せてしまっているのです。
そうして、マナーを守らない行動を、度胸のある行動だと思い違いをしているのです。
あるいは、
「自分は損をしたくない」
という思いから他の人の行動を何も考えずに真似して、
「自分は悪くない」
と安易に思い込んでいるのです。
そうして、何かあれば、
「あの人もやっているから」
と言い訳をするのです。
マナーを守らない人間に対する対策が、常に、いたちごっこになるのは、残念ながら、彼らが、自分の度胸の無さに気づくことがないからなのです。
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