他人に責任を転嫁する人たち | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントの白瀧です。

 

さて、職場にはさまざまな人が存在します。

 

中には、

 

「えっ?」

 

と驚いてしまうような人もいます。

 

例えば、製造業のある会社での話です。

 

その会社では、一つの業務完了後に書類に押印をして提出し、次の業務に移行することになっていました。

 

ところが、20代の男性社員は、自分が押印していない段階で書類を提出してしまいました。

 

以前にも同様のことが生じていたことから、その部署のみんなで集まって対処方法を検討していたところ、押印せずに提出した例の男性が

 

先輩から怒鳴られて、すごいショックを受けた。そのせいでへこんでしまった。謝罪してほしい

 

と言い出したのです。

 

この男性が先輩の男性社員から注意されたのは事実で、押印せずに提出していたことに気づいた先輩が

 

お前、何やってんだ。ハンコを押してから出すことになっているだろ。この前も、お前ちゃんと確認せずに出してたよな。そんなことしているからミスが減らないんだ

 

と語気を荒げて注意したというのです。

 

その裏には、例の男性はミスが多く、次の業務を担当する先輩がそれを指摘したり修正したりするのに多大な時間とエネルギーを費やさなければならないという事情があったようなのです。

 

ところが、この男性は、ハンコの押し忘れについて先輩から語気強く注意され怒鳴られたことを根に持ったのか、先輩に謝罪を要求してきたのです。

 

そして、自分が押印せずに提出した件について悪かったとは微塵も思っていませんでした。

 

それだけでなく、日頃からミスが多いことについても反省するどころか自覚さえしておらず、悪いのは注意した先輩のほうというスタンスのようにも見えたのです。

 

これは、よくある、

 

自分のことは棚に上げ、他人に責任を転嫁する

 

という社員の一例です。

 

この社員は、自分のミスを棚に上げて、その責任を先輩社員に押しつけようとしているわけですが、ミスが多い、ということに自覚がないわけではありません。

 

なぜなら、もし自分がミスをしている、という自覚が本当にないのなら、その責任を他人に転嫁する必要性を感じないからです。

 

つまり、この社員は、意識的にしろ無意識的にしろ、自分はミスが多いということをちゃんと認識しているのです。

 

認識しているからこそ、他人に責任を転嫁しようとするのです。

 

言わば、この社員は、予想がつく通り、自分に対して自信を持っていません。

 

つまり、自分には能力がないと思い込んでおり、そのことに対して劣等感を抱いているのです。

 

そのために、無意識的にミスを多くすることによって、

 

自分は能力がないのではなく、ミスをするので仕事ができないのだ

 

ということをアピールしているのです。

 

そうして、そのことを責任転嫁することによって、劣等感を補償する言い訳に使っているのです。

 

他人に責任を転嫁するのは、大抵、何がしかの劣等感の補償に過ぎません。

 

それゆえ、そのことに気づかない限り、いつまでも劣等感を抱え続けることになるのです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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