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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、日々の生活の中で、さまざまなことを経験します。
そして、その経験には、さまざまな感情が伴うものです。
中でも、厄介な感情が、
「怒り」
ではないでしょうか。
私たちは、怒りという感情を、自分ではコントロールすることができない特異なものだと思っています。
そもそも、怒りとは、アドラー心理学で言えば、
「相手を支配したい」
という目的を持った感情ということであり、自身でもコントロールできるものである、と考えます。
しかし、実際のところ、怒りをコントロールするのは難しい、と多くの人が思っています。
上手に怒りと付き合うための心理トレーニングに、
「アンガーマネジメント」
というものがあります。
これには、次の3つのポイントがあります。
・自分の「怒り」のタイプを診断し、何に怒りを感じやすいのかを知る
・怒りを感じても、外に出さない方法を知る
・怒りを外に出す代わりに、自分が何に怒りを感じているのかを落ち着いて説明する
しかし、これは実験や客観的事実に基づいた方法ではありません。
また、この他にも、情動を誘発した出来事や状況の解釈を変える試みである
「再評価」
というものもあります。
これは、例えば、混みあう電車内で足を踏まれて怒りを感じたときに、高齢者がふらついて足を踏みつけてしまっただけだ、と解釈を変えるものです。
あるいは、第三者の視点から反芻を行う
「自己距離化」
という方法もあります。
これは、例えば、怒りが生じた自身の体験を三人称(彼、彼女など)で記述したり観察者の視点から視覚的にイメージしたりするものです。
ただ、どれも簡単にはできないものばかりのようです。
しかし、最近、ある研究によって、もっと簡単に自らの怒りを捨て去ることができることがわかりました。
これこそ、まさに、怒りを捨て去る、といってもいいような方法です。
やり方はごくごく簡単で、怒りを感じたときに、その状況を客観的に紙に書き、その紙を丸めてゴミ箱に捨て去る、というものです。
また、ゴミ箱に捨てる代わりに、シュレッダーで裁断しても怒りの感情が減少した、というのです。
ただし、書いた紙を捨てずに保持していたり、箱に入れただけでは、怒りの感情は減少しなかった、といいます。
この方法は、ビジネスシーンなどで怒りを感じたときに、その状況をメモに取るようにして怒りを書き出し、それをゴミ箱に捨てることによってその場の怒りを抑えることなどに応用できる、と考えられています。
もし、怒りを感じることがあったときには、一度試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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