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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
3.成果を指摘する
第三番目は、すでに達成できている部分、うまく行っている部分を指摘して勇気づける、というものです。
例えば、子どもが持ってきた絵か何かに対して、
「この部分はとてもいいと思う」とか、
「この前に比べるとずいぶん進歩したように思う」
などという言い方です。
これに対して、しばしば相手を勇気づけ励ますつもりで、達成できていない部分、足りない部分を指摘するやり方があります。
例えば、先の例で言えば、
「全体としてはよくできているけれども、この部分がだめだな」とか
「ここをもう少し工夫するほうがいい」
というふうに、わざわざその一番具合の悪いところを指摘するというやり方です。
これは、多くの場合、子どもの勇気をくじくことになります。
4.失敗を受け入れる
失敗やうまく行っていない部分も受け入れ、それを勇気づけることが重要です。
失敗することを受け入れる勇気というものは、健全なパーソナリティにとってとても大切なことです。
私たちは、常に、不完全な生き物です。
そのため、どんなに努力をしたとしても、どんなに計画をしたとしても、失敗することがあります。
しかし、失敗をする可能性があるからと言って、はじめから何もせずに投げ出してしまう、というのは良くない姿勢です。
失敗する可能性があっても、できるところまでやってみる、自分の努力を精一杯やってみる、という姿勢を養っていく必要があります。
そのためには、失敗を咎めるのではなく、失敗の中にあるさまざまなプラスの要因を指摘するということが重要です。
例えば、
「残念そうだね、すいぶん努力したのにね」とか
「この次はどうしたらいいだろう」
などと言って勇気づけます。
これに対して、褒めるという行為は、いつも成功した場合やうまく行った場合に限っています。
そして、うまく行かなかった場合には、何もしないかあるいは叱るということになってしまいがちです。
その場合には、
「失敗をしては何にもならないよ」とか
「いったいなぜ失敗したんだね」
などと言っては、相手の勇気をくじいてしまいます。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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