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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の中で、褒めることは相手の勇気をくじくことになる、ということを書きました。
では、なぜ、褒めることが相手の勇気をくじくことなるのでしょうか。
そもそも、人が人を褒めるというのは、「縦の関係」を築くことになります。
つまり、褒める側と褒められる側という上下の関係です。
この場合、褒める側は、当然、褒められる側よりも立場が上ということになります。
そのために、立場が上の者が下の者を褒める、という構図が出来上がるのです。
一般的に言っても、立場が下の者が上の者を褒める、ということはあり得ません。
そのために、褒められる側は、常に、立場が下になるわけです。
このような縦の関係が続く限り、下の者が上の者を超えることはありません。
それゆえ、下の者は、やがては窮屈な思いをすることになってしまうのです。
人間関係において、理想とされるのは、あくまでも「横の関係」、つまり、お互いに対等な関係を築くことです。
このような関係ができて初めて、人は、お互いに尊敬し合い、信頼し合うことができるのです。
従って、親子の関係や上司と部下の関係も、ただ立場が違うだけで、上も下もない対等の関係である、と考えるのがアドラー心理学の考え方です。
この場合、よく勘違いをされるのが、対等の関係なら上司に敬語を使うのはおかしいのではないか、ということです。
これは、例え対等な関係であっても、上司と部下では立場が違います。
それゆえ、敬語を使うことと対等な関係であるということは、また別の話なのです。
そして、この対等な横の関係、という考え方から生まれてくるのが褒めるのではなく「勇気づける」ということです。
では、勇気づけるのと勇気をくじくのとはどのような違いがあるのでしょうか。
それは、次回以降に書きたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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