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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、
「頑張らない」、
そんな言葉が言われるようになって久しいです。
この言葉は、
「頑張るのをやめて、頑張らない生き方をする」
などのように使われるのですが、残念ながら、この言葉を口にする人たちは、結局は、一つの価値観に縛られているのです。
それは、
「頑張ることは良いこと」
という価値観です。
本当に頑張らない生き方が良いのであれば、そのことをわざわざ宣言することはしないでしょう。
つまり、このような人たちは、
「頑張らないことを頑張っている」
わけです。
そもそも日本においては、
「頑張る」
という言葉には、非常に多くの意味が課せられています。
可能なことに対しては、
「あなたならできる」
であり、
不可能に対しては、
「ベストを尽くせ」
となり、試験の前に厳かに言えば、
「幸運を祈る」
となり、スタジアムや学校の運動場で言えば、
「いけいけ!」
の意味になります。
また、地震のあとには、
「頑張ろう○○」
という標語が掲げられます。
事程左様に頑張れとは便利な言葉です。
ただ、最近では、上司が部下に言う
「頑張って」
という言葉は、パワハラに当たるとも言われてきています。
最近の若い人たちは、激励のつもりで言った言葉が、命令のように聞こえるのでしょう。
これほど多様な意味が含まれている
「頑張れ」
という言葉ですから、その意味も捉え方も、人によってさまざまなのかもしれません。
ただ、多くの人が思い違いをしているのは、
「頑張る」あるいは、
「ベストを尽くす」
ということを
「無理をする」
ことだと思っているということです。
頑張るもベストを尽くすも、決して無理をすることではありません。
それは、あくまでもその時に自分のできることをできる範囲でやる、ということであって、それ以上のことを要求するものではないのです。
私たちは、
『「頑張ること=無理をすること」は良いことである』
という価値観にあまりにもとらわれ過ぎているに過ぎないのです。
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