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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、職場には、理不尽なことを平気で言う上司が存在するものです。
そういう上司は、自分の言っていることを論理的に判断することができません。
例えば、どこかから派遣されてきた役員が、社員に向かって次のように言う場合があります。
「君たちは競争意識が足りない。今度からは毎月の報告会で営業成績が平均未満の人間はクビだ」と。
考えてみてください。
平均とは、全社員の営業成績の合計を全社員の数で割った値のことであって、最低値とは違います。
従って、全社員が平均以上になることなど到底あり得ないのであって、この発言は、論理的に根本から間違っているわけです。
そのことがわからずに、こうした発言をする上司が数多くいます。
また、このような上司に限って、パワハラまがいのことを言うものです。
中には、
「あなたはいなくてもいいんだよ、こんな仕事誰でもできる。なんであなたはできないの」
とか、
「頭悪いんじゃないの」
と直接的に言う上司もいます。
このような人たちは、部下の業務と人格の区別ができていないために、部下の人格を否定するような発言を繰り返すのです。
そうして、自分の意見を押し付けようとします。
こうした発言は、部下のやる気を削ぐものであって、このような発言が続けば、部下はますますやる気を失っていきます。
そして、会社の業績も落ちていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。
このような上司は、部下との間で適切なコミュニケーションが取れないのです。
そのために、自分のコミュニケーション能力がないことを部下のせいにしようとしているのです。
最近の研究によれば、リーダーが謙虚であるかどうかが、職場の心理的安全性を介してプレゼンティーズムに影響することが分かっています。
プレゼンティーズムとは、社員が職場に出勤しているが健康上の問題により十分な仕事を遂行していない状態を言います。
また、心理的安全性とは、こわがらずに自分の気持ちや考えを表明できる状態のことを言います。
そして、謙虚なリーダーシップとは、自らの能力の限界や過ちを正確に把握する意欲があり、他者の強みや貢献を評価し、学びの姿勢を持つというリーダーシップのスタイルであり、このようなリーダーシップが示されると、部下の仕事へのコミットメント、ポジティブな感情、そしてパフォーマンスが向上するとされています。
謙虚なリーダーシップは比較的新しい概念ですが、これからの日本においては大いに求められていく存在と言えるでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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