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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、岐阜県岐南町の小島英雄町長が、自身の女性職員へのセクハラ行為により辞任することになりました。
第三者委員会による調査によると、町長には、
・自席で作業中、「ご苦労様」と声をかけられ頭をポンポンと触られた
・「色白だろう」といって、ズボンをめくりあげて見せつけてきた
・手のひらを見せて「すべすべだろう」と聞き、同意すると、「一回触ってみろ」といって触らされた
・「すべすべやな」「赤ちゃんみたいな手してるね」などと喋りながら、手の甲を、30秒くらいにわたって、さすってきた
・お尻をポンと触られた
など99のセクハラ行為があったと認定されました。
これに対して町長は、会見の場で
「町長になってから住民サービスは大きく向上した」
「報告書は中立性に欠ける。偏見がある」
と主張しましたが、結局、辞任することとなりました。
町長は74歳で時代錯誤も甚だしいですが、上記の調査結果が本当であれば、弁明の余地もないことでしょう。
職員の告発で最も多かった事例が
「頭をポンポンと触る」
行為であり、これに対して町長は、
「ねぎらいと感謝のためだ。私らの時代は頑張った子はなでられた経緯があった。セクハラの自覚はなかった」
と述べていますが、子どもの頭をなでるのと、成人した女性の頭をなでるのとでは大きく意味が違います。
女性が頭をなでられて喜ぶとしたら、それは好きな相手からだけでしょう。
大抵の場合は、見下されているように感じることでしょう。
では、なぜ、この町長は、このようなセクハラ行為を繰り返したのでしょうか。
もちろん、町長という権力が背景にあったことは確かでしょう。
それと同時に、この町長は、やはり自己評価が低いと言わざるを得ません。
つまり、自分には町長を続ける能力がないと無意識に思っているのです。
そのために、このまま町長の仕事を真摯に続けていけば、自分に能力がないことが周囲にバレてしまうと思い込んでいるのです。
そこで、自分の能力がないことがバレないように、職務とは別の方法で躓くようにしたのです。
それが、セクハラ行為なわけです。
そうすることによって、
「もしこのセクハラ行為さえしていなければ、職務を全うすることができたのに」
という自分の能力への可能性を残すことができるのです。
人の行動は欺瞞に満ちています。
それゆえ、その欺瞞に気づかない限り、人生への躓きはなくならないのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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