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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、鳥取県のある乗馬センターにいる馬は、自販機にお金を入れると、おススメの飲み物を選んでくれるというのです。
その馬は、4歳で、名前はアカカゲくん。
元競走馬ですが、ケガをしたことで引退し、この乗馬センターにやってきました。
ある時、スタッフの方が、たまたま自販機の前を通りかかった時に
「買ってくれるんじゃないかな」
と思ってお金を入れて押してもらったところ、器用に自分の鼻で自販機のボタンを押したそうです。
それからは、スタッフの方が自販機にお金を入れると、おススメの飲み物を選んでくれるのだとか。
そう言えば、昔、人間の言葉がわかり計算もできるという賢い馬がいました。
その馬は、飼い主の出す簡単な計算問題に、蹄で地面を叩き、その回数で答えました。
この馬の名前はハンスといい、このことが評判となって、ハンスは一躍有名になりました。
しかし、ある心理学者が、この謎を解くために、飼い主の動きに注目しました。
そこで、飼い主や観客、出題者、その場に居合わせた誰にも問題がわからないような方法で出題するようにしたところ、ハンスは正解を出すことができなくなりました。
つまり、ハンスは、計算ができていたのではなく、観客や飼い主の無意識下に行う微妙な動きを察知して、答えを得ていたのでした。
今日では、このような観察者の期待に動物が答えようとする現象を
『クレバー・ハンス効果』
と言います。
このような周囲の期待に応えようとする傾向は、動物に限らず、人間にもあります。
この、他者が期待することにより、能力やパフォーマンスが向上することを
『ピグマリオン効果』
といい、
逆に、他者が期待しないことにより、能力やパフォーマンスが下がることを
『ゴーレム効果』
と言います。
それゆえ、親が子どもに対して、常に、非難するような言葉ばかりをかけていると、子どもはその期待に応え、その通りの人間に成長してしまうのです。
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