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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、精神科医の和田秀樹氏は、
「仕事ができる人ほど手抜きができる」
と言います。
どういうことか?
つまり、仕事ができる人は要領がいい、というわけです。
要領が悪いと、仕事が増え、ストレスが溜まり、体調も優れなくなり、会社からの評価も低くなります。
それゆえ、要領よく手抜きをすることが大切だというのです。
手抜きをするためには、まずツボを心得ている必要がある、と述べています。
ツボとは、
「ここだけは手を抜くべきではない」
という部分です。
つまりは、仕事に優先順位がつけられる、ということでしょう。
そして、どの仕事が重要かということを見抜ける目がある、ということです。
また、要領がいい人は、さまざまなやり方を他者から学ぶことができる、と言います。
そのやり方をやっているのが、年上でもたとえ年下でも構わない、というわけです。
つまり、良いやり方であれば。他者の真似ができる、ということです。
更に、要領のいい人は、相手によって態度を変えられる、と言います。
例えば、出世コースのトップを走っている有能な上司と出世の見込みのない上司から仕事を頼まれた場合には、有能な上司の仕事を優先してこなし、見込みのない上司の仕事はできるだけやらないようにする、というわけです。
そうすれが、有能な上司からは、褒められ、その後もどんどん仕事が回ってきます。
見込みのない上司には、
「いや、こんな仕事ができるなんて皆さん優秀なんですね。とても私の手には負えませんでした」
などと答えて、仕事ができなかったことを告げます。
そうすれば、見込みのない上司からの仕事は、その後どんどんと減っていく、というわけです。
要するに、人によって裏表を作れ、と言っているのです。
最後に、要領のいい人は、自分の得意な仕事に一生懸命取り組み、苦手な仕事は放っておくことができる、と言います。
そうすれば、その後は、苦手な仕事は回ってこなくなって、得意な仕事ばかり回ってくるので「できる人」という評価を得られるというのです。
以上が、仕事ができる人の特徴だそうです。
しかし、これでは、要領よく仕事ができる人というよりも、要領よく出世ができる人、という感が否めません。
私は、仕事ができる人とは、恐らく、勇気のある人だと思います。
例えば、仕事に優先順位をつけるということには、勇気がいるものです。
私たちは、往々にして、すべての仕事を同時にこなさなければならない、と思ってしまいます。
そうでなければ、能力がないと評価されてしまう、と不安を抱いてしまうのです。
そうして、ハードワークになり、体調を崩してしまいます。
そこで、何が重要で、何が重要でないか、取捨選択するには勇気が必要になってくるのです。
また、他人のやり方を真似る、ということにも勇気が必要です。
私たちは、往々にして、他人のやり方を真似ることは、その人に負けたことを意味すると思ってしまいます。
そして、他人の真似をすることは、自分の評価を下げることに繋がる、と思います。
しかし、仕事のできる人は、どんな人のやり方でもそれが良いと思えば、何でも真似できる勇気を持っています。
そして、仕事のできる人は、上司によって仕事をやるかやらないかを決めるのではなく、顧客に対して仕事をやるかやらないかを決める勇気を持っていると言えるでしょう。
私たちは、往々にして、職場での自分の評価を気にするあまり、会社のほうを向いて仕事をしがちです。
しかし、本来仕事とは顧客のほうを向いてするものです。
そこで、顧客の利益になるかならないかで仕事を判断する勇気が必要になってくるのです。
そして、肝心なことは、できないことはできない、とはっきり言える勇気を持つことも大切です。
引き受けた仕事を優先順位が低いからとそのまま放っておいたのでは、その仕事に関わる人に迷惑が掛かります。
そこで、引き受けた仕事を放っておくのではなく、今はできないとはっきり断る勇気が必要なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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