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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラー心理学では、人の人生には達成すべき三つの課題がある、とされています。
その中の一つに、交友の課題があります。
これは、いかに交友関係を築いていくか、ということを意味するものですが、決して、友人が多いか少ないかを競うことではありません。
例えば、SNSなどでは、フォロワー数が多いことを自慢する人がいますが、SNSのフォロワーとは、友人ではありません。
もちろん、知り合いでもありません。
それゆえ、そのようなものを自慢しても、何の意味もないでしょう。
もちろん、私たちは、一人で生きることはできません。
人は、他者の間で生きています。
アドラーは、次のように述べています。
「個人はただ社会的(対人関係的)な文脈においてだけ個人となる(『個人心理学抗議』より)」と。
私たちは、この世に生を受けた時から、他者の存在を前提にして生きています。
そのために、他者とどのようにつながっているのかは、とても大切なことになってきます。
『嫌われる勇気』でお馴染みの哲学者の岸見一郎氏は、対人関係には次の三つがある、と述べています。
一つは、支配関係。
他者を何らかの手段のために利用しようとする人は、他者を支配しようとしています。
二つ目は、依存関係。
これは、誰かといつも一緒にいないと寂しいと感じたり、誰とも関わっていなければ自分が仲間外れにされているのではないか、と不安になったりするもので、このような人は、依存関係にある、と言えます。
そして、三つ目が、自立関係。
自立した関係を築いている人は、例えば、他者から影響を受けて変わることはあっても、それは、自分の決心で自分を変えるのであって、強制されて、あるいは嫌われるのを恐れたり気に入られようと思ったりして自分を変えるわけではありません。
私たちに求められるのは、この最後の自立した関係です。
自立した人は、他者を手段として利用する必要性を感じません。
また、他者に依存する必要性も感じません。
いつも誰かと一緒にいなければならないと思わないですし、離れていも寂しく感じたりはしません。
要するに、自立した人は、自分をしっかりと確立できているのです。
そのような人には、その人が求めなくても、自然と人が集まってくるものなのです。
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