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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、一時期、
『断捨離』
という言葉が流行しました。
断捨離とは、入ってくる不要な物を断つ、不要な物を捨てる、物への執着から離れるの三つの原則をもとに、物を整理するだけでなく、暮らしや人生を整えていくプロセス、だと定義されています。
また、この断捨離に伴い、持ち物を最小限に抑える
『ミニマリスト』
という言葉ももてはやされました。
断捨離やミニマリストの生活を勧めるわけではありませんが、最近の研究によりますと、物の片付けや整理整頓は、メンタルヘルスの向上に役立つ、という研究結果があります。
そこでは、散らかった部屋にいると、自分自身や自分の生活に対して自らネガティブな評価を下すようになる可能性があり、その他にも、ワーキングメモリー(作業記憶)の低下、食生活の乱れ、気分障害になる確率の上昇、衝動をコントロールする能力の低下などが挙げられています。
また、散らかりや乱雑さは、場合によっては、慢性的な不安障害につながる可能性がある、ということなのです。
あるいは、散らかった環境は、満たされているという感覚や幸福感、自分の個人的な空間にいることから得られる安全・安心感を低下させる可能性があることも示唆されています。
その他にも、整理されていない部屋では、集中力と判断力を低下させることがある、とも言われています。
これに対して、片付けと整理のしかたを学ぶことは、疲労感を減らし、職場での生産性が上がり、生活の質を大幅に向上させることが期待できる、というのです。
さらに、整理整頓は、不安に関連する症状を改善させるとも考えられています。
また、家がきれいな人たちは、活動的で、一般に身体的な健康状態が優れている、という研究結果もあります。
なぜなら、片付けが上手な人たちは時間の管理が得意であり、部屋が散らかっていないことは、食生活の改善に役立つからだというのです。
その上、整理整頓をすることは、ストレスレベルを下げ、個人の能率を向上させ、さらには睡眠を改善させることもわかっています。
そして、環境を整頓するさらなる利点は、人間関係の質の向上です。
つまり、部屋が散らかり過ぎていると、コミュニケーションの邪魔をしたり、脳がパートナーからの重要な合図を受け損なったりして、人間関係にマイナスの影響が及ぶ可能性があるわけです。
では、片づけられない人は、何から始めればいいのか。
専門家は、部屋全体、クローゼット全体を一気に片付けようとすると、とてもできそうにないという気持ちになりがちですから、一つの引き出しや一つの本棚から始めると、成功に一歩近づくことができる、と述べています。
そもそも、部屋が片づけられない、というのも一つの欺瞞と言えるでしょう。
「自分は部屋も片づけられないダメな人間なのだ」
と思うことによって、仕事、交友、愛という人生の三つの課題のうちのどれかから、あるいはすべてから逃れようとしているのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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