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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近行われた、小学校5年生(16,350人)と中学校2年生(14,927人)を対象とした「子どもの生活実態調査」によると、子どもの抑うつ症状に関して、以下のような結果が出た、ということなのです。
調査では、学校生活に関する質問において、「楽しみ」と回答している子どもは、抑うつ群に分類される割合が低い傾向にありました。
例えば、「学校の友達に会うこと」に関して、「とても楽しみ」~「楽しみではない」の4つの選択肢から該当する回答を選んでもらい、「とても楽しみ」と答えた子どものうち、抑うつ群の割合は、小学5年生は9%、中学2年生は14%でした。
一方、「楽しみではない」と答えた子どものうち、抑うつ群の割合は、小学5年生は63%、中学2年生は75%でした。
また、「学校の先生に会うこと」に関しても、「とても楽しみ」と答えた子どものうち、抑うつ群の割合は、小学5年生は8%、中学2年生は13%でした。
一方、「楽しみではない」と答えた子どものうち、抑うつ群の割合は、小学5年生は29%、中学2年生は36%となり、楽しみにしているほど抑うつ群に分類される割合が低い傾向にありました。
この場合、学校生活が楽しくないことが、抑うつ症状の要因になっているのか。
それとも、社会経済的に不利な家庭環境など、別の要因が子どもの抑うつ症状を引き起こし、それと同時に学校生活にも影響を与えているのか。
どちらであるのかは、はっきりとはしていません。
ただ、小学5年生の段階で、多くの子どもが抑うつを感じているということは、確かなようです。
人は、ものごとに行き詰った時、抑うつを感じます。
その時、人は、自分にはそのものごとを打破することができない、と感じるのです。
それだけ、子どもたちは、何かに行き詰まりを感じているのでしょう。
それは、クラスメートとの関係における行き詰まりなのかもしれませんし、または、勉強に対する行き詰まりなのかもしれません。
あるいは、家庭における行き詰まりなのかもしれません。
そして、それだけ、子どもたちは、自分自身の能力に疑問を感じているのでしょう。
それは言うならば、勇気をくじかれた子どもがそれだけ多いということを表してもいます。
この場合、親の接し方が子どもの勇気をくじく場合もあれば、教師の接し方が生徒の勇気をくじく場合もあります。
大抵、親や教師は、子どものできていないことばかりに注目し、そのことを指摘して子どもの勇気をくじいているのです。
子どものできていることに注目すること。
それが勇気づけの基本でもあります。
そうして、子どもには勇気づけが必要なのであり、それこそが、子どもに行き詰まりを打破する勇気を与える唯一の方法なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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