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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今月の23日、JR横浜駅近くのみなとみらい地区にあるライプ会場「Kアリーナ横浜」で、48歳の女性が腹部に刃物が刺さった状態で発見される、という事件がありました。
警察によりますと、女性は、イベントに参加後、腹部に刃物が刺さった状態で見つかり、
「建物を出たところで刺されているのに気づいた」
と話していた、ということです。
ところが、一転。
その後、女性は、
「自分で刺した」
と証言しているようです。
この女性は、何ゆえこのような行動に出たのか。
自ら命を絶とうとしたのか、それとも、ただ注目を集めようとしただけなのか、今回の行動の目的は、今後の捜査の展開を待たねば分かりません。
ところで、注目を集める、と言えば、子どもの不適切な行動の目的に、
「注目を集める」
というものがあります。
これは、建設的な方法によって集団の中に自らの居場所を見つけることができなくなった子どもが、「注目を集める」ことで自分の居場所を確保しようとするものです。
このような子どもは、自分に注目が集まる時にだけ、居場所があるという「間違った認識」をしていることになります。
しかし、注目を得ることは、その子の自信を発達させる方法でも、自己信頼を発達させる方法でもないがゆえに、その子は、注目されることへの欲求を発達させ、所属し、居場所を確実にするために見当違いな試みをして、注目されるのが絶えず増え続けることを求めようとするようになります。
通常、このような子どもは、初めは、社会に受け入れられるような方法によって注目を得ようとします。
つまり、褒められようとするのです。
この時、周囲の人たちは、その子を褒めてあげたくなります。
では、褒められることが、なぜ不適切なことなのか、と言えば、そのような子どもは、褒められることを目的とした行動しかしなくなり、褒められなければ何もしなくなるからです。
こうして、注目を集めることを求める子どもは、褒められることをすることによって得られる注目に満足しなくなり、落胆して不適切な行動へと変わっていくようになるのです。
その行動とは、「厄介者」と呼ばれるような行動です。
要するに、周囲に迷惑をかけて注目を集めようとするようになるのです。
この時、周囲の人たちは、その子にいら立ちを感じるようになります。
では、このような子どもたちには、どのように接すればいいのでしょうか。
それは、子どもが求めている時に決して注目しないことです。
そして、建設的な行動をしている時に、大いに注目をするようにします。
建設的な行動とは、周囲に貢献しようとしている行動です。
そうして、周囲に有益な貢献をすることによって集団の中に居場所を見つけることができるように、子どもを勇気づけることが大切になってくるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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