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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、
「男らしさ」、
それは、現代社会においては、もはや死語と言われるものかもしれません。
しかし、未だに、この言葉の呪縛に苦しんでいる人たちがいます。
「男は弱音を吐いてはいけない」
そんな風に思い込み、誰にも相談することができず、孤独感を深め、ストレスや不満からアルコール依存症や暴力に走る男性がいるということなのです。
例えば、同僚たちに弱みを見せれば出世に響く、そんな思いから悩みを吐き出せる場所がなく、プレッシャーから逃れるように酒の量が増え、仕事の後だけでなく出社前や昼休みにも飲酒を重ね、ついに懲戒解雇された人もいます。
内閣府の昨年度の調査では、
「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」
の項目に肯定的に回答したのは男性の48.7%で、約3割は、
「男性は人前で泣くべきではない」
と答えています。
アドラー心理学の基本概念の中に「男性的抗議」というものがあります。
これは、一般的には、女性に対して使われる概念であり、アドラーの生きた当時は、まだまだ女性の地位が低く、権力は男性が握っていると思われていました。
そのために、女性は、男性と同じような特権を得ることを望むようになります。
これを「男性的抗議」と名づけたのですが、これは何も女性だけに限ったことではありません。
男性は女性よりも優秀であるという思い込みが、男の子自身の価値観を縛り、
「自分は立派な男にならなければならない」
という目標を持つようになる場合があります。
これも「男性的抗議」の一種だと言えます。
この「男性的抗議」が、今でも男性の人生を縛り付けているということなのです。
これは、自分自身に価値を見い出せていない男性において現れる現象です。
つまり、自分は一般的な男性よりも劣っているので、他人に弱みを見せることができない、と思い込んでいるのです。
そのために、弱みを見せれば、自分に価値がない、ということがバレてしまうと間違って認識しているわけです。
言わば、「男らしさ」という自己欺瞞に苦しんでいるのです。
この間違った認識から抜け出すためには、弱みを見せることが必ずしも自分の価値に影響するものではない、という経験を積み重ねていくしかないのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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