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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、
「怖いもの見たさ」、
そのような言葉があります。
人は、お化け屋敷や絶叫マシンなど、わざわざお金を払ってまで、恐怖やスリルを求めます。
人が自ら怖い思いを求めるには、心理的にも身体的にもそれなりの理由があるのだとか。
生物学的、つまり脳の機能における恐怖反応は、非常に複雑で、偏桃体と言われる部位から前頭葉と言われる部位まで、さまざまな脳領域に影響を与える神経伝達物質(脳の中で情報がやり取りされるときに重要な役割を果たす物質)やホルモンが関係しています。
この複雑な反応が、ストレスのような不安な感情と、安心感のような快い感情を生み出しているのです。
また、私たちの体は、恐ろしいものに対して、闘うか逃げるための準備をするように進化してきました。
具体的に言えば、瞳孔を広げてものがよく見えるようにしたり、気管支を広げて酸素を多く取り込めるようにしたり、血液やブドウ糖を重要な器官や骨格筋に送り込んだりします。
そして、恐怖が全身に及ぼす影響はときに爽快に感じられ、恐怖の対象が消え去ったときには、満足や勝利の感覚を覚えるときさえあるのだそうです。
また、お化け屋敷であれジェットコースターであれ、それが本当は安全なものだとわかっていれば、恐怖はワクワクするスリルのように感じられりもします。
しかし、恐怖やスリルを追い求めるからと言って、必ずしも勇気があるとは限りません。
例えば、夜間に廃墟に無断で侵入し肝試しと称してはしゃいだり、安全だと分かっている範囲を超えて車のスピードを出して粋がったり、あるいは、建設中の目もくらむような高さの高層ビルの最上階に無断で上り、その様子をSNSなどで公開したりなど、自らの勇気を誇示しようとする人たちがいます。
残念ながら、彼(女)らの行為は、勇気ではなく蛮勇です。
つまり、勇気がないにもかかわらず、さもあるかのように振る舞っている見せかけの勇気に過ぎないのです。
要するに、自己欺瞞に他ならないのです。
むしろ勇気のある人は、リスクがあることを承知の上で、注意深い行動をします。
度を越えた恐怖やスリルを追い求めることは、決して勇気があることの証明ではないということを多くの人に知ってもらいたいものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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