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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、一人の女性が九歳の娘を連れて、アドラーのところにやってきました。
二人とも涙を流して、非常に切羽詰まっていました。
母親の説明では、一緒に住むようになったのは最近のことで、それまで娘は何年も人に預けられて田舎で生活していた、ということでした。
三年生までは田舎で暮らし、四年生になってから都会の学校に通うようになったところでした。
ところが、成績が悪く、先生から三年生に戻されました。
すると、成績がますます悪化し、さらに二年生へと下げられました。
母親は、この事態にすっかり動転し、娘が勉強できないのは父親の遺伝のせいだと思い込みました。
アドラーは、一目見るなり、母親が娘に度を越した勉強を強要していることに気づきました。
今回のケースでは、このことが特にマイナスの働きをしていました。
娘は、母親と一緒に暮らすまでは、とても居心地の良い環境で育てられていて、そのことから、母親からもっと優しくされることを期待していました。
しかし、母親は、自分の子どもが落伍者であってはならないと不安になって、娘に対してとても厳しく接しました。
そのことが、娘をひどく失望させたのです。
娘は、感情がとても張り詰めていたので、学校でも家でも成長が妨げられていました。
教養、叱責、非難、おしおきは、感情を強め、二人を絶望へと導いただけでした。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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