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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラーが扱ったうつ病のケースに興味深いものがあります。
それは、悲しみを使って優越感を高める様子をよく表したものでした。
この症例の患者は、五十歳の男性でした。
彼は、とても快適な状況にいる時に、却ってまったく調子がよくない、と訴えました。
例えば、家族とコンサートや舞台を見に行くと、決まってうつの発作に襲われるのです。
そして、うつになった時には、二十五歳で亡くなった親友のことを必ず思い出しました。
親友は、仕事の面でも、患者の現在の妻に求婚していたという点でも、患者のライバルでした。
しかし、親友は、不運なライバルでした。
重病にかかったうえに、そのころにはもう恋愛でも仕事でも患者に大きく差をつけられていたのです。
親友が亡くなる前も後も、成功するのは患者でした。
彼は、両親のお気に入りで、きょうだいの中で一番優れ、世間でも成功していました。
ところが、妻は野心的な人で、道徳的な面であれなんであれ、家庭内の問題はすべて、自分が勝つか征服して解決しようとしました。
こんな二人の間には、当然、激しいいさかいが絶えませんでした。
妻は時々、非常に巧妙に場を支配しました。
何かしら争ったり威張ったりするのではなく、不利な状況になると不安定になって、自分の辛さを利用して夫を征服していたのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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