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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、自然との関係において、人間は劣った立場にある、とアドラーは言います。
そのために、生きる上でどうしても戦略や策略という面を発達させることになる、と言うのです。
知に傾き過ぎた私たちの文明では、個人で策略を使うことにみんな驚くほど習熟している、と言えます。
もちろん、それは、無意識的なことです。
そして、人の行動に見られる違いで本当に重要なことは、その人が巧妙かどうかということではなく、その人の行動が役に立つか立たないかということの違いなのです。
ここで役に立つ、というのは、社会的に、つまり人類全体の利益になるか、ということを意味しています。
どんな活動でも、その価値を適切に評価するためには、その活動が、現在と未来を通して人類全体の助けになるかどうかを考える必要があります。
このことは、直近の生命の保存だけではなく、宗教、科学、芸術など、より高度な活動にも適用される基準である、とアドラーは述べています。
ただ、この観点から見て価値があるのはいったい何なのか、必ずしも決めることができない、ということも認めています。
しかし、どんな時に刺激を受けて役に立つ行動をしようとするのか、私たちは知っています。
人は、社会によく適応すればするほど、本当の認識に近づくことができるのです。
自分を孤立させたり後退させたりしている人が、有用な可能性を見つけたり得たりすることが、時にはあるかもしれません。
それでも、その人や他者が社会のために活動して、その可能性を実現するまでは、社会が利益を受けることはないのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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