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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
前回の記事では、精神の原型について書きましたが、この原型という存在は、人間の人生で最も大きな力である、とアドラーは述べています。
原型は、人間の中に存在し続ける要素ですが、もしそれに気づいて理解することができれば、後の現れ方をかなり改善できる可能性はあります。
誰の中にもある原型は、人を愛するときの振る舞いをキューピッドのように支配することになります。
もし原型が社交的で他者に関心を持っているとしたら、その人は、パートナーに誠実に、社会には責任を持ってあらゆる愛の課題を解決するようになる、とアドラーは言います。
一方、もし原型がどうにか注意を引いて他者を抑圧しようとしているなら、後に同じ目的のために性を使う様子も見られるようになるでしょう。
つまり、相手を支配するために性的関係を築いてしまうのです。
あるいは、異性を排除した限られた活動の中だけで優越を得て原型を作っているのなら、後に性的倒錯などが生まれやすくなるでしょう。
性的生活の大きなアウトラインは、こうして前もってはっきりと引かれているわけです。
それゆえ、個人の目標、特に原型の影響が強い目標を理解することができれば、さまざまな性的な衝動を解釈することができるのです。
しかし、性的な衝動から目標を探ることはできない、とアドラーは述べています。
なぜなら、本能や衝動を研究しても、個人の精神の構造を理解することは決してできないからです。
衝動を観察して心の働きを説明しようとする心理学者は、無自覚のまま本能的にライフスタイルを前提にしているように見えるのです。
【参考文献】
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