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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
この女性には、男友達はたくさんいましたが、恋をしたことはありませんでした。
男の子や女の子が、十二、十三歳ぐらいに恋をするのは普通のことで、五、六歳でも珍しいことではありません。
しかし、この女性は、恋をしたことがありませんでした。
二十三歳になっても恋をした経験がない人は、恋愛に対する準備ができていない、ということが言えます。
愛は、人生に欠かせない課題であり、早くから準備がなされている必要があります。
愛に向けてのトレーニングは、人生の教育で欠くことのできない要素です。
すべての愛の問題は、トレーニングと教育の問題だと言える、とアドラーは述べています。
二十三歳の時、彼女は、恋と思える感情を抱きました。
今までの誰よりも相手のことが好きになり、二人の関係は性交にまで至りました。
この自由な性的関係は、自立を求める彼女の努力の一部でした。
そこには、父親に対する抵抗と、男性のようであろうとする決意が表れている、とアドラーは指摘しています。
しかし、相手の男性は心変わりをし、しばらく姿を見せなくなりました。
この恋愛における敗北に耐えられなかった彼女は、相手の男性を引き留めようとしました。
けれど結果は、うまくは行きませんでした。
相手の男性は、言い寄られることは沽券にかかわるとして、受け入れなかったのです。
相手は、どんどん冷めていき、ついには別の女性といるところを彼女に目撃されたのです。
そのことで男性を責めると、喧嘩になり、相手から
「あなたはごく普通の女性だ」
と言われました。
その後、男性は完全に姿を消し、他の女性と結婚しました。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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