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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラー心理学(個人心理学)の独特な価値観の中に共同体感覚という考えがあります。
共同体感覚とは、簡単に言えば、共同体に対する所属感、共感、信頼感、貢献感を総称して言うものです。
この共同体感覚は、個人の生まれつきの弱さをすべて、本当の意味で埋め合わせてくれるものである、と考えられています。
生物学的に見ても、人間は、明らかに社会的な存在です。
充分に成長するまで、他者に依存する期間を他の動物よりもずっと長く必要とします。
母親もまた、出産の前、最中、後と、他者の助けをより必要とします。
人間が存在するためには多くの協力と社交性が必要とされるので、自発的に社会に尽力していく必要があります。
教育の第一の目的は、この努力を促すことにあります。
他者と生きる共同体感覚は、生まれつきのものである、とは考えられていません。
それは、意識して育てなければならない生来の可能性なのです。
いわゆる社会的「本能」というものは、頼りにはなりません。
なぜなら、共同体感覚の表れ方は、子どもが自分の環境をどのように捉えるかに左右されるからです。
そして、社会の捉え方を身につけていく時に、最も重要な要素になるのは母親です。
これは、子どもが信頼できる仲間として最初に接触するのが母親だからです。
誕生して四、五年で、子どもは生まれつきの能力をごく初期に受けた印象に適応させて、自分の原型を作る、とアドラー心理学では考えられています。
そうして、その後変わることのないライフスタイル(人生の目標に対する一貫した動きのこと)の基礎を築くのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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