ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
神経症患者は、会話なり、よくある協力の形なりで、表面的には他者と付き合うように見えるかもしれませんが、実際は、自分で作ったメカニズムに従っているだけなのです。
こうして表面を装いながら、患者の精神は、秘密の要塞へとこっそり戻っていくのです。
神経症患者や精神障害の患者、問題のある子どものこうした振る舞いには、ある種の必然性があり、過去の経験の避けられない結果だということを認識する必要があります。
彼らが念入りに作り上げた表面的な態度は、誤った訓練でたどり着く当然の結果なのです。
この結果を修正しようとしてもあまり得るものはありません。
もっと深い動機、つまり大元のライフスタイル(人生の目標に向けての一貫した動きのこと)を変えなければならないのです。
それができた時、患者は人生のどんな課題も新しい視点で見るようになるのです。
すでに書いた人生の三つの課題は、すべての人間がどうにかして解いていかなければならない課題です。
なぜなら、個人と世界は三つの要素で関係しているからです。
社会、仕事、愛の課題にはっきりと答えずに済む人はいません。
他者と親しく付き合い、信念と勇気を持って役に立つ仕事を追求し、優れた共同体感覚(アドラー心理学ならではの独特な価値観であり、共同体に対する所属感、共感、信頼感、貢献感を総称して言う)に従って愛と性を整えられる人は、神経症になることを免れます。
しかし、人生からの三つの避けられない要求のどれか一つにでも対応できなければ、転落したと感じて神経症になる可能性があるのです。
そして、統合失調症は、三つの課題すべてに同時に失敗した結果だとアドラーは述べています。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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