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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
この女性は、夢について話している間、
「男はみんな不実で浮気する」
と語り、
「結婚して二週間もしたら、相手はきっと私から離れていくわ。夫から騙されたり、病気をうつされたりする可能性をずっと心配するなら、結婚の何がいいのでしょう」
と強い口調で言いました。
この言葉は、彼女が逃げたい、と思う動機を明らかにしていました。
さらに次のようにも言っていました。
「私は姉には及ばないということね。姉の夫は誠実だもの」と。
こうして、彼女の目標は変化したのです。
直接、姉を超えようとはしなくなり、その道をふさいで別の優越、つまり人生のマイナスの面での優越を探すようになったのです。
それは、あらゆる敗北を避けて、誰よりも高潔でいようとするものでした。
全ての人は、優越を目標にします。
しかし、勇気と自信を失った人の場合、目標は、人生のプラスの側からマイナスの側へと押しやられてしまいます。
このような非現実の人生への逃避は、自覚のないまま行われます。
敗北への不安が感情の準備を整え、その感情が行動を導き、不安を弱める状況を作り上げるのです。
このようにして逃げれば負担が軽くなったと感じられますが、この構造が理解されることはありません。
もし理解されてしまえば、患者が負担の軽減を楽しんでしまって、それまで整えてきた手はずがすべて無駄になってしまいます。
即ち、患者のためらいや逃避が正当化できなくなってしまうのです。
弁解するには、苦しみであがなうことが必要なのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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