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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今回は、不安神経症のケースです。
それは、三十五歳の男性の身に起こったことでした。
その不安神経症は、広場恐怖症という形を取り、心臓の痛みを伴うものでした。
不安神経症というものは、いつも、社会、交友、愛という人生の三つの課題に対する臆病な態度の表れであり、それに苦しむ人は、大抵は、「甘やかされた」子どもであると言えます。
男性は、次のような夢を見ました。
「私は、オーストリアとハンガリーの国境を横切りました。彼らは、私を監獄に閉じ込めようとしました。」
この夢は、もし先に進んでいけば失敗するかもしれないので怖くて立ち止まりたい、という願望を表していました。
このような夢の解釈は、アドラー心理学における不安神経症の理解を確かなものにする、とアドラーは見ていました。
この男性は、人生における自らの活動範囲に線を引いて限定しようとし、時間を稼ぐために「足踏み」をしようとしていたのです。
アドラーのもとを訪れたのは、結婚を考えたからですが、いよいよ結婚すると思うと、動けなくなってしまったのです。
このように、結婚のための助言を求めたということ自体、彼の態度をはっきりと表していました。
同じように、結婚したらどう振る舞うべきかということも夢に表れていました。
それは、夢の中で、自分に対して
「一線を越えるな」
と命じているのです。
また、夢に出てきた監獄も、男性が結婚をどのように見ているかを映し出していたのです。
私たちは、夢のイメージで自分をだますことがよくあります。
イメージを使って自分を訓練し、近づいてくる問題に向き合うのです。
その時、私たちは、ライフスタイル(人生の目標に対する一貫した動きのこと)に従いますが、状況の論理に従うわけではない、とアドラーは述べています。
【参考文献】
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