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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
アドラーは、ここで、この少女に、協力することを学ばないといけない、と説明します。
さらに、興奮するのは注目の的になりたいからである、ということ、そして、かっとなるのは皆に自分のほうを見てもらおうとする口実に過ぎない、ということを話しています。
また、この子どもが、学校で勉強しないのは、悪い成績のことで母親が怒るからであり、そのようにして、母親と闘っているわけです。
「サンタクロースがたくさんのものを持ってきた夢を見ます。それから目が覚めると、何もありませんでした。」
このことから、この子どもは、欲しいものは何でも手に入れるが、「目が覚めると何もない」という気持ちと感情をいつもかき立てたい、と思っていることがわかります。
夢の中で欲しいものは何でも手に入るという気持ちになり、起きて何もないのがわかると、当然、失望します。
しかし、夢がかき立てるのは、目覚めてからの態度と一致した感情だけです。
言い換えれば、この子どもの夢の感情的な目標は、あらゆるものを所有しているという素晴らしい感覚ではなくて、失望するという感覚を作り出すことなのです。
目標が達成されるまで夢が創り出されます。
今回の場合、失望するのが、夢の目標です。
うつ病の人は、素晴らしい夢を見るのですが、目が覚めると、物事がまったくそれとは反対であるということを見い出すということになります。
では、この少女は、なぜ失望したいと思っているのでしょう。
それは、自分の現在の人生が、暗い色の中にあるように見えるので、母親を責めたいからです。
自分は何も持っていないのに、母親は、何も与えようとしない、と感じているのです。
「母は私を叩きます。私にものをくれるのは父だけです」
と思っているのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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