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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
「母親に寄りかかります。」
これは、この子どもが、勇気をくじかれているということ、そして、学校で困っているということの兆候を示しています。
そこで、状況は、この子どもにとって、他の子どもたちにとってより困難なものであるが、もっと勉強し、勇気を出すことによって学ぶことができる、とアドラーは、この少女に説明しました。
その後、相談所にもう一度やってきましたが、その時も母親とは一緒ではありませんでした。
「学校では少しずつよくなってきていますし、家では何でも一人でやっています。」
これは、自立し、母親に依存することなく、何でも一人でするように、と助言した結果です。
「父親のために朝食を作りました。」
これは、協力心を発達させている、という兆候です。
「この子どもは、前よりも、勇気が出てきた、と信じています。そして、このカウンセリングの間、気が楽になってきたように思えました。」
その後、この子どもは帰宅し、次のカウンセリングには母親を連れてくることになりました。
少女は、母親と一緒にやってきました。
母親が相談所に来たのは、初めてのことでした。
「母親は仕事が忙しく、時間を空けることができなかったのです。この子どもが養子であること、二歳の時に引きとられたこと、自分が養子であることは知らない、ということを報告しました。二歳になるまでに、六つも違う場所で育てられました。」
これは、明るい過去とは言えません。
この少女は、最初の二年間に大変苦しんだように思えます。
そこで、アドラーたちが扱わなければならなかったのは、恐らく一度は憎まれ、無視され、その後、この女性に愛情のこもった世話を受けるようになった子どもでした。
この子どもは、幼い頃の辛い経験について、無意識の印象を持っているので、この好ましい状況に執着したい、と思っているのです。
たとえ、最初の二年という短い間であっても、子どもは多くの印象を得ることになるのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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