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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
母親は、
「子どもは、困難なしに通常の年齢で話し、歩き始め、また、歯も正常に発達した」
と言いました。
そして、おもちゃが与えられると、すぐにそれを壊す癖があった、と述べました。
このようなことは、比較的多く見られることで、このことがあるからといって、性格が特別に悪い、というわけではありません。
むしろ、アドラーは、次の母親の言葉に注目しました。
「どんなことであれ一つの事柄に少しも打ち込むことができませんでした」。
この言葉から、どのようにして母親は子どもを一人で遊ぶようにしつけなければならないか、を尋ねる必要が出てきます。
アドラーは、言います。
子どもを一人で遊ぶようにしつけるためには、一つの方法しかない、子どもは、大人から絶え間なく、邪魔をされることなく、打ち込めるように放っておかなければならない、と。
どうやら、この母親は、それをしなかったようで、いくつかの発言がそれを示していました。
例えば、少年がいつも世話を焼かせたとか、いつも母親にしがみついていたとか、等々の発言です。
ここに、この少年が、母親に自分を甘やかすように仕向けた最初の試みが見られます。
「この子は、一人ぼっちでおかれたことが一度もありません」。
この言葉は、母親が、自己を弁護するために言っていることを示しています。
「この子は、一人ぼっちでおかれたことが一度もありません。そして、今日まで一時間と言えども、一人でいることを好みません。夕方も一人ではありませんし、夜中でも決して一人ぼっちであったことはありません」。
このような母親の言葉からは、子どもがいかに親密に母親と結びついており、いつも母親に寄りかかることができたか、ということが明らかになります。
この続きは次回に書きます。
【参考文献】
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