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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
このような環境の中で育った子どもが、どのような顕著な性格特性を身につけるかと言えば、それは、
「嘘をつくこと」
だと言えるでしょう。
少年は、父親の与える罰の手から逃れるために、嘘をつくことになるでしょう。
実際、母親がアドラーのもとを訪れたのは、少年が嘘をつくからでした。
その当時、少年は十五歳でしたが、彼が嘘をついているのか、それとも本当のことを言っているのか、両親には判断がつきませんでした。
状況をもう少し深く探ると、次のようなことがわかってきました。
少年はしばらくの間教区学校(教会が運営する学校)に通っていましたが、そこでも教師たちは、少年が言うことを聞かず、クラスをかき乱すと不平を言っていました。
それは、次のようなものでした。
例えば、あてられてもいないのに、問題の答えを大声で言ったり、教師の話を遮るために質問をしたり、授業中に級友に大きな声で話しかけたりしたのでした。
宿題は非常に読みにくい字で書いてきました。
彼の行為はとうとう度を越えるようになり、父親に罰せられるのが怖くて、嘘をつくようになりました。
最初は学校に残そうとしたのですが、教師がほとほと手に負えないと匙を投げたので、間もなくやめさせられることになりました。
少年は、活発な子どもに見え、知力のあることは教師も認めていました。
中学校を終えると、高校の入学試験を受けなければなりませんでした。
この続きは次回に書きます。
【参考文献】
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