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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
以上述べてきたことから、思春期における様々なトラブルの最も優れた予防手段は、友情を育てることであると言えます。
子どもたちは、お互いによき友人であり、よき仲間であることが望まれます。
そして、このことは、家族外の人だけに当てはまるのではなく、家族内の人々にも当てはまります。
即ち、家族は、その成員のすべてが他の成員を信頼する単位であることが必要なのです。
子どもは、両親と教師を信頼しなければなりません。
実際、思春期には、それまで共感を示すよき仲間であった親と教師だけが、指導を続けることができます。
それ以外の親や教師は、この時期には、子どもたちに排除されてしまうことになります。
子どもは、親や教師を信頼せず、まったくの敵だと見なすでしょう。
また、思春期になって、初めて親を殴る子どもたちもいます。
彼(女)らの行動の背後にある隠された統一性に気づかない人は、子どもが突然変わってしまった、と驚愕することでしょう。
しかし、それ以前に起こったことをよく観察してみれば、その子どもたちの性格は変わっておらず、ただ、行動を起こすために、より多くの力と可能性を持つようになったに過ぎないことがわかります。
ここで考えおかなければならないことは、思春期になると、子どもは一つの試験に直面していると感じている、ということです。
その試験とは、もはや自分が子どもではないということを証明しなければならない、という試験です。
彼(女)らは、思春期をそのように捉えているのです。
これは、もちろん、油断してはいけない感情です。
なぜなら、人は、何かを証明しなければならないと感じる時には、常に、行き過ぎる傾向にあるからです。
そして、子どもも行き過ぎてしまいます。
これに対抗する方法は、若者に、もはや子どもではないということを大人に証明する必要はない、と説明することです。
証明など必要ないのです。
このことを理解すれば、行き過ぎた行動や態度を避けることができます。
この続きは次回に書きます。
今日で、私の年内の更新は最後になります。
この一年間、本当にありがとうございました。
みなさんの「いいね」やコメントには、大いに勇気づけられました。
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、みなさん、良いお年をお迎えください。
【参考文献】
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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