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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人の精神的な生活は、その人の任意の時におけるパーソナリティのすべての表現の仕方が、一貫して筋道が立っているという意味で、統一されたものである、ということができます。
そして、それはまた、時間的に連続したものである、ということもできます。
つまり、人のパーソナリティの表現は、時間的な流れの中で、突然飛躍して起こるものではない、ということです。
現在と未来の行動は、常に、過去の性格と一致したものなのです。
しかし、このことは決して、人の人生が過去と遺伝によって、言わば、機械的に決定されている、ということを意味しているのではありません。
むしろ、未来と過去は、断絶することなく、互いに結びついている、ということを意味しているのです。
私たちは、自分の内側に何があるかは知りません。
即ち、自分の能力について全能力を表現する瞬間までは、それについて何も知らないのです。
それゆえ、一夜にして、自分の殻から抜け出すことはできないのです。
人のパーソナリティというものが、機械的に決定されることなく連続しているというこの事実の中に、教育と改善の可能性があります。
あるいはまた、任意の時の性格がどのように発展しているか、ということを見て取るという可能性もあります。
人は、新しい状況に入ると、隠された性格特性を表に現わすようになります。
もしもかりに、直接個人を実験することができるとしたならば、その人を新しく、思いがけない状況に置くことによって、その人の性格の発達の段階を見い出すことができるでしょう。
このような状況での行動は、過去の性格と一致したものであり、普通の状況が明らかにしないような仕方で本当の性格を明らかにするのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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