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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
妹が生まれたのち、この少年は、失われた王位を取り戻すために激しく闘わなければなりませんでした。
そのことがまた、少年の大きな誤りでした。
ただし、このような愚かな間違いは、生まれつきの悪や悪徳によるものではありません。
たとえば、誰かが自分のためだけに献身しているという状況にしか準備ができていない子どもがいたとします。
その子どもが学校に行くようになると、突然それまでとは反対のことが起こります。
つまり、学校では、教師は、注意を多くの子どもたちの間に分散させなければなりません。
一人の子どもだけに注意を集中させておくことはできないのです。
それゆえ、一人の子どもが均分に割り当てられた分以上の注意を要求すると、教師は当惑することになります。
このような状況は、甘やかされた子どもにとって危険に満ちたものになります。
この少年の場合、彼のライフスタイル(「生活様式」という意味ではなく、この場合は「目標に向けての一貫した動き」と理解してください)と、学校によって要求されるライフスタイルとの間に葛藤が起こったことがわかります。
両者の目標は反対の方向を向いています。
しかし、子どもの人生に起こるすべてのことは、子どもの目標によって決定されます。
他方、学校はどの子どもにも普通のライフスタイルを期待します。
そのために、葛藤は避けられないのです。
しかし、学校は、このような状況における子どもの心理的な事実を正しく認識することができないので、寛大な措置を取ることも、葛藤の原因をうまく回避しようと試みることもないのです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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